前田育徳会尊經閣文庫分館「前田家の天神信仰」石川県立美術館

  • 2021/2/13
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前田育徳会尊經閣文庫分館「前田家の天神信仰」石川県立美術館

名称: 前田育徳会尊經閣文庫分館「前田家の天神信仰」石川県立美術館
会期:2021年2月13日(土) ― 2021年3月19日(金)
会場:前田育徳会尊經閣文庫分館
開館時間:9:30 ― 18:00(入場は17:30まで)
休館日:無休
住所:〒920-0963石川県金沢市出羽町2-1
TEL:076-231-7580
URL:石川県立美術館
 幼い頃から文武に優れ、やがて政務も任され右大臣にまで昇りつめた菅原道真は、左大臣藤原時平の讒言に遭い、大宰府に流されます。左遷が決まり、自邸の庭をながめながら詠んだ歌が、よく知られた「東風吹かば にほひ起こせよ 梅の花 あるじなしとて 春を忘るな」です。
 その後、道真が「天満大自在天神」という神になること、復讐せんと延暦寺の僧尊意僧正(そんいそうじょう)の前に姿を見せること、時平のいる清涼殿に雷を落とすことなど、道真をめぐる様々な物語は、中世の時代から能や絵画、近世以降は文楽や歌舞伎の題材として人々に親しまれています。中でも、これらのエピソードと道真を祀る北野社建立の経緯を詞書(ことばがき)と絵画で表したのが《北野天神縁起絵巻》で、各地の主要な天満宮・天神社に伝えられています。今回紹介するのは、鎌倉の荏柄(えがら)天神社に伝わった《荏柄天神縁起絵巻》の上巻で、加賀藩五代綱紀の時代に前田家へ入りました。
 「王城鎮守(おうじょうちんじゅ)神々おほくましませと」で始まる荏柄本は、数ある天神縁起絵巻を詞書で分類した故梅津次郎氏によって、甲類の代表とされています。今回展示するのは、三巻のうち上巻で、第一段では菅原是善邸に現れた童子を子としたエピソードが絵画化されています。道真は是善の実子ですが、ここでは「どこからともなく現れた子」とすることで、道真の「神格化」が図られました。道真を神と崇める天神信仰は、広がっていくのです。

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