名称: 「クールベと海」
会期:2020年12月19日(土曜日)~2021年2月21日(日曜日)
休館日:月曜休館:※1月11日(月・祝)は開館、12月29日(火曜日)~1月1日(金・祝)、1月12日(火曜日)は休館
開館時間:午前9時30分~午後5時
観覧料:一般1,000円(800円) 高校生以下無料
*( )内は前売りまたは有料20名以上の団体料金
※前売り券は、ふくやま美術館ミュージアムショップ、JR福山駅観光案内所などで2020年12月18日(金曜日)まで販売。
住所:〒720-0067広島県福山市西町2-4-3
TEL:084-932-2345
URL:ふくやま美術館
19世紀フランスで活躍した画家ギュスターヴ・クールベ(1819-1877)は、現実を理想化して表現するそれまでの絵画を否定し、目の前の世界を「あるがまま」に描いたレアリスム(写実主義)の画家として知られています。時の政治や伝統的な美術に激しく反発し、悲惨な労働者の姿を写実的に描いたり、浴女の姿を卑俗的に描くなど、「美しい」ものを表現すべきであった「美術」の概念を大きく変えました。
またクールベは、故郷であるフランシュ=コンテ地方の切りだった山や森、そこに息づく動物たち、フランス北部のノルマンディー地方の海など、厳しい自然の姿を繰り返し描いています。
スイス国境近くの山々に囲まれた小さな町オルナンに生まれたクールベが、初めて海を目にしたのは22歳の時でした。うねる波、どこまでも続く水平線に圧倒され、特に1860年代以降、好んでその情景を描き、当時の人々から賛辞を得ました。波のみに肉薄したクールベの作品には、それまでの時代に描かれた物語性や感傷性に富む海とも、後の世代が描いた海水浴の情景を描いた身近な海とも、異なる視点で海が捉えられています。
本展では、クールベの海の絵画を中心として、故郷を描いた風景画や狩猟画、またモネやミレーなど他の画家たちが描いた海を含む65点を展観し、海、そして自然へのまなざしが大きく変わる時代にこの近代絵画の革新者がどのように自然と対峙したかを探ります。
リヒテンシュタイン侯爵家のコレクションは、その華麗さから宝石箱にもたとえられます。侯爵たちが愛し収集した北方ルネサンス、バロック、ロココを中心とする油彩画と、東洋・西洋の陶磁器、合わせて126点を展示。宮殿を飾った絵画と陶磁器の共演をお楽しみください。
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