「野町和嘉作品展 「サハラ」」日本カメラ博物館

「野町和嘉作品展 「サハラ」」日本カメラ博物館

名称:「野町和嘉作品展 「サハラ」」日本カメラ博物館
会期:2021年1月5日(火)〜2021年1月31日(日)
開館時間:10:00~17:00
休館日:毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)
入館料:無料
住所:〒102-0082東京都千代田区一番町25 JCII一番町ビルB1F
TEL:03-3263-7110
URL:日本カメラ博物館
  JCIIフォトサロンでは、来る2021年1月5日(火)~1月31日(木)まで、野町和嘉作品展「サハラ」を開催します。
 野町和嘉さんは、1971年にフリーランスとなって以降、アフリカ、中近東、アジアなど世界各地で取材を続けているドキュメンタリー写真の第一人者です。
 本展では、1974年から75年にかけてサハラ最奥地で撮影された作品を中心に構成した65点(全てモノクロ)を展示します。
 1972年、サハラと出会った25歳の野町さんは、その広大な自然と過酷な環境の下で淡々と生きる遊牧民たちの強靱さに圧倒され、のめり込むように撮影を続けました。現在とは異なり、秘境、辺境への旅に対する情報が皆無に等しい中で、ヨーロッパから4WD車を持ち込んでサハラ最奥地を好奇心と体力に任せて自在に巡ったのです。風紋が美しいリズムを描き出す砂漠、隊列を組んでいくラクダ、儀式を終えたトゥアレグ族の戦士たち、熱風が吹き抜けるテントで過ごす少女、白い布にくるまれた生後4カ月の赤ちゃんなど、作品には厳しい大地とたくましく生きる遊牧民たちの命の輝きが表れています。
 現在は世界遺産となっているタッシリ・ナジェール(アルジェリア南東部、サハラ砂漠にある山脈)に描かれた先史時代の岩壁画は、かつて水が豊富だった時代に生きたキリンや牛などの動物、そして、人々の生活を語りかけてきます。熱気が張りつめる昼と漆黒の静寂に包まれる夜を重ねて撮られた作品は、地球に息づく自然と多様な文化への賛歌と言えましょう。

野町和嘉 KAZUYOSHI NOMACHI
 1946年、高知県に生まれる。1968年、写真家・杵島隆に師事。1971年、フリーランスの写真家となる。1972年よりサハラ砂漠への旅をきっかけに、アフリカを広く取材。1980年代後半からは、過酷な風土を生き抜く人々の営みと信仰をテーマに、チベット、サウディアラビア等を長期に取材。2000年代以降は、アンデス、インド、イラン等を中心に取材を続ける。2009年、紫綬褒章を受章。2019年より公益社団法人日本写真家協会会長。
 受賞は、『サハラ』(平凡社、1978年/5カ国版にて出版)により日本写真協会新人賞(1979年)、『LIFE』誌のナイル記事により米国報道写真家協会年度賞銀賞(1982年)、『バハル』(集英社、1983年)と『サハラ悠遠』(岩波書店、1983年)により第3回土門拳賞(1984年)、『長征夢現―リアリズムの大地・中国』(情報センター出版局、1989年)と『ナイル』(情報センター出版局、1989年/6カ国版にて出版)により芸術選奨文部大臣新人賞(1990年)、『地球へ!RIFT VALLEY ODYSSEY』(講談社、1992年)等により講談社出版文化賞(1993年)、『サハラ20年』(講談社、1996年/4カ国版にて出版)により日本写真協会年度賞と東川賞国内作家賞(1997年)、長年の写真活動・著作により大同生命地域研究特別賞(2002年)など多数。
 写真展は、「祈りの大地」(2003年、平塚市美術館、東京都写真美術館)、「聖地巡礼」(2009年、東京都写真美術館、高知県立美術館ほか)、「A Photographer’s Pilgrimage」(2010年、Visa Pour L’Image, Perpignan, フランス)、「Le Vie Del Sacro」(2013年、ローマ市立現代美術館、イタリア)、「Le Vie Dell’ Anima」(2015年、Reggia Di Monza, Milano、イタリア)ほか多数。

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