「江戸のエナジー 風俗画と浮世絵」静嘉堂文庫美術館
名称:「江戸のエナジー 風俗画と浮世絵」静嘉堂文庫美術館
会期:2020年12月19日~2021年2月7日
休館日:月曜日
観覧料:一般1,000円、大高生・障害者手帳をお持ちの方(同伴者1名を含む)700円、中学生以下無料
開館時間:10:00~16:30(入館は16:00まで)
主催:公益財団法人 静嘉堂
後援:世田谷区教育委員会
住所:〒157-0076東京都世田谷区岡本2-23-1
TEL:03-5777-8600
URL:静嘉堂文庫美術館
浮世絵の「浮世(うきよ)」は、もとは「憂世(うきよ)」と書きました。中世までは、憂(う)いことの多い世の中を悲観する概念でしたが、江戸時代に入りこうした厭世的なものではなく、経済生活を確立しつつあった町人たちによって“はかないこの世を享楽的に生きよう”という庶民のエナジーによって大きく変化し始めます。
絵画においても、日常生活は画題となり、庶民も絵を買い求め、絵師たちは多彩な活動を始めたのです。とりわけ時代を映す鏡のような風俗画や浮世絵の誕生はその最たるものといえるでしょう。
本展では、静嘉堂秘蔵の肉筆浮世絵や浮世絵版画を、多数初公開いたします。特に肉筆浮世絵は、明治末期に海外向けに出版された豪華画集に日本を代表する名品として掲載されたものを多数含みます。また、浮世絵版画も長らく公開の機会に恵まれなかった作品群です。本展では、まずは重要文化財「四条河原遊楽図屏風」や修理後初公開となる英一蝶「朝暾曳馬図」、円山応挙「江口君図」などの静嘉堂を代表する名品をご堪能ください。その上で、この度、新出の浮世絵をたっぷりとご覧ください。近世初期風俗画や浮世絵を成立・展開させた、溢れるばかりの江戸のエナジーは、江戸時代を通じて、江戸・上方を問わず、文化の根底に流れていたことを感じていただければ幸いです。
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