「生誕100年記念 杵島隆 —不滅のパイオニア精神(スピリット)」鳥取県立博物館

「生誕100年記念 杵島隆 —不滅のパイオニア精神(スピリット)」鳥取県立博物館

名称:「生誕100年記念 杵島隆 —不滅のパイオニア精神(スピリット)」鳥取県立博物館
会期:2020年10月14日(水)~2021年1月31日(日)
開館時間:9:00~17:00
休館日:12/14、12/28〜1/3、1/12、1/18、1/25
観覧料:一般=180(150)円
  *( )内は20名以上の団体料金
  *大学生以下・70歳以上無料
  *障がいのある方、難病患者の方、要介護者等およびその介護者は無料
住所:〒781-2103高知県吾川郡いの町幸町110-1
TEL:088-893-0886
URL:鳥取県立博物館
  鳥取県が生んだ戦後広告写真界のパイオニア・杵島隆(きじま・たかし/1920(大正9)年-2011(平成23)年)の生誕100年を記念し、米子市美術館と鳥取県立博物館の共同企画により、両館のコレクションを中心に「杵島隆―不滅のパイオニア精神」を開催します。
 第二次大戦後、米子市大篠津町の自宅を暗室に写真を独学で学んだ杵島は、1947(昭和22)年の初個展で植田正治と知己となり、以来植田を師に本格的に写真に取り組みます。被写体である近所の子供や漁夫、復員してきた若者、占領軍の基地周辺で働く女性たちといった市井の人々の逞しい姿には、杵島の親愛なる視点が感じられ、作品に詩情を与えています。また、クローズアップやソラリゼーション、多重露光といった実験的な撮影・プリント技法にも意欲的だった杵島は、写真雑誌『カメラ』の月例懸賞で当時の写真界のスター的存在であった土門拳から高い評価を受け、全国にその名を知られるようになりました。その後、同郷の岩宮武二の勧めもあり、杵島は35歳にして上京、広告制作会社「ライトパブリシティ」への入社をきっかけに広告写真の世界に飛び込み、それまでに培ったマチエールの描写や画面の構成力を生かした仕事で一躍スターダムに登り詰めます。一方で自身の作品制作にも勤しみ、1958(昭和33)年には個展「裸」において桜田門や銀座、丸の内の街中で撮影したセンセーショナルなヌード写真を発表し、大きな話題を呼びました。その他にも八幡製鉄所や新潟地震などを取材したルポルタージュや、歌舞伎や文楽の記録写真、後半生のライフワークである洋蘭のシリーズなど、生涯にわたって開拓者精神(パイオニアスピリット)を持ち続け、幅広い分野で旺盛な創作活動を行いました。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. 第3回『山形県埋蔵文化財センター設立30周年企画展』山形県埋蔵文化財センター
  3. 2024伊丹国際クラフト展「酒器・酒盃台」市立伊丹ミュージアム
ページ上部へ戻る