名称:「小松均 自然を愛した画仙のまなざし」海の見える杜美術館
会期:2021年3月20日(土)〜5月9日(日)
休館日:月曜日(ただし5月3日(祝)は開館)、5月7日(金)
主催:海の見える杜美術館
後援:広島県教育委員会、廿日市市教育委員会
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:一般1,000円 高大生500円 中学生以下無料
住所:〒739-0481広島県廿日市市大野亀ヶ岡10701
TEL:0829-56-3221
URL:海の見える杜美術館
小松均(1902~1989)は、山形に生まれ、大正9年(1920)に画家を志して上京、川端画学校で絵を学びます。その4年後、土田麦僊ら京都の若手画家たちが主催する美術団体・国画創作協会(国展)の第四回展に入選した後は、麦僊を訪ねてその門下生となって創作を行いました。早くから水墨画に興味を持った小松の、力強い墨線による独特の描法はある種の土俗的な魅力をたたえるもので、同時代の美術界において異色の存在感を放ち、国展や帝国美術院展覧会、日本美術院展などの重要な展覧会で入選を重ねました。
戦後、京都・大原に転居してからは自給自足の生活をしながら作画活動を続け、世俗とは無縁の暮らしぶりと、白髭を蓄えた独特の風貌から「大原の画仙」とも呼ばれました。特に、終生の住まいとした大原や、故郷山形を流れる最上川、しばしば関東に長期滞在して作画に及んだ富士山などの風景を描いた大作は高く評価され、昭和61年(1986)には、文化功労者として表彰されています。その飽くことのない画業の追求は最晩年まで止むことなく、平成元年(1989)、87歳で没するまで、制作活動は続きました。
今回の展覧会では、小松の生誕120年を記念して、自らの理想郷として愛した大原の風物を描いた《牛と大原女》や、その芸術の真骨頂である風景画のひとつ《伊豆岩山風景》、花や女性を描く50点を超える版画作品などからなる、海の見える杜美術館が所蔵する小松均作品を一堂にご紹介いたします。真摯に自然と、そして自らの芸術に向かい合った小松作品の魅力の一端を、どうぞご堪能ください。
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