「幻視するレンズ」東京国立近代美術館

「幻視するレンズ」東京国立近代美術館

名称:「幻視するレンズ」東京国立近代美術館
会期:2021年3月23日(火)~2021年5月16日(日)
開館時間:10:00-17:00(金・土曜は10:00-20:00)
 *入館は閉館30分前まで
休室日:月曜日[ただし3月29日、5月3日は開館]、5月6日(木)
観覧料:一般 500円 (400円)
    大学生 250円 (200円)
    5時から割引(金曜・土曜):一般 300円
    大学生 150円
    ※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。

住所:〒102-8322東京都千代田区北の丸公園3-1
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)URL:東京国立近代美術館
 英語に「ヴィジョナリー(visionary)」という言葉があります。形容詞としては「幻想の」、「夢のような」あるいは「洞察力のある」などの意味になり、名詞の場合は「幻視者」、「夢想家」、「洞察力のある人」といった意味で使われます。
 レンズの前にある世界を正確に写しとめることのできる写真というメディアと、この「ヴィジョナリー」という言葉は一見なじまないようにも思えます。しかし「幻想的な」と形容される写真は数多くあり、また「幻視者」と呼びたくなる写真家も確かに存在します。いや、存在するどころか、すぐれた写真家とは、少なからず「幻視者」的であるのかも知れません。彼らは眼の前の世界に、他の人には見えていない何かを感知し、あるいは一瞬後に何が起きるかを予想しながらシャッターを切ります。それはまさしく「幻視者」であり「洞察力のある人」の営為なのです。あるいは、人の視覚とは異質な「機械の眼」であるカメラとは、必然的に、人間にとってどこか違和感のある、見知らぬ世界への扉を開くものなのかもしれません。
 同時開催中の「あやしい絵」展とあわせて「あやしい」写真表現の世界をお楽しみいただければ幸いです。

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