名称:「葛飾北斎 琉球八景展」浦添市美術館
開催期間:2021年4月24日(土)~5月9日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時 ※金曜日は午後7時まで開館しています。
※入館は閉館の30分前までです。
休館日:毎週月曜日
※ただし月曜日が祝日の場合は開館。
入館料:高校生以下 無料、一般200円、シルバー(65歳以上)160円、大学生130円
※常設展もご覧いただけます。
住所:〒901-2103 沖縄県浦添市仲間1丁目9番2号
TEL:(098)879-3219 FAX:(098)878-1221
URL:浦添市美術館
江戸時代に活躍した浮世絵師 葛飾北斎 が琉球を描いた「琉球八景」と、その制作途中の校合摺りを合わせて展示します。
<琉球八景とは?>
浦添市美術館では、浮世絵(錦絵、多色刷りの木版画) 「琉球八景」を所蔵しています。琉球八景を描いた葛飾北斎(1760-1849) は、江戸時代後期に活躍した浮世絵師で、89年の生涯に版画や肉筆画など多くの絵を描きました。冨嶽三十六景の「神奈川沖浪裏」や市井の人々を表情豊かに捉えた「北斎漫画」などがよく知られています。
「琉球八景」は全八枚で構成され、琉球の景勝地が描かれています。しかし、北斎が異国である琉球を訪れたわけではありません。
この連作が制作されたのは1832年。その年は、第11代将軍徳川家斉の代替わりにあたって慶賀のための江戸立ち(江戸上り)があり、江戸では琉球関連の出版物が多く出回るなど琉球ブームだったようです。北斎が参考にしたのは、その前年に徳川幕府が刊行した『琉球国志略』という書のなかの挿絵「球陽八景」だったと言われています。その書は、中国皇帝の使者である冊封使の周煌という人物が、皇帝への報告書として1757年にまとめたものです。球陽八景の元となった挿絵は、1719年に来琉した冊封使・徐葆光が天使館(冊封使の宿泊施設) の周辺の景勝地を詠んだ漢詩「院旁八景」の情景などを描いたものと考えられています。
<校合摺りとは?>
絵師は版元の依頼を受けて版下絵を描きます。それを受けて彫師は主版を作成して単色の校合摺りを必要な色の分だけ摺りました。校合摺りが摺られると、絵師に戻され、配色の指示がなされました。色の指定が目的でしたので、画面全体に着色されてはいません。絵師の色指定が完了すると、再び彫師に返され、それを元に色ごとの版木が彫られました。
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