名称:「最後の浮世絵師 月岡芳年展」金沢21世紀美術館
展示期間:2021年4月24日(土)〜5月23日(日)
開館時間:10:00〜18:00(最終日は15:00閉場、入場は閉場の30分前まで)※会期中無休
会場:金沢21世紀美術館 市民ギャラリーA(石川県金沢市広坂1-2-1)
主催:北陸中日新聞、石川テレビ放送
共催:金沢21世紀美術館〔(公財)金沢芸術創造財団〕
後援:石川県、金沢市、金沢市教育委員会、いしかわ結婚・子育て支援財団、NHK金沢放送局、エフエム石川
特別協賛:東海東京証
住所:〒920-8509石川県金沢市広坂1-2-1
TEL:076-220-2800
URL:金沢21世紀美術館
月岡芳年(1839-1892)は、奇想の画家歌川国芳(1797~1861)に学び、師の自由な発想を継承しつつ、西洋画の写実性を取り込みながら、たくましい絵心で、浮世絵の歴史の最後に強烈な閃光を放ちました。師譲りの武者絵や歴史画を中心に活動を始めましたが、明治維新という激動の時代の世相を写す作品も数多くのこしています。一方で近代日本の美人画を予兆させる美人画も描いています。
本展では、芳年芸術の集大成で代表作「月百姿」シリーズはもちろんのこと、美人画の傑作シリーズ「風俗三十二相」や、近代性があらわな「新撰東錦絵」シリーズなど、革新的な作品のかずかずを紹介します。
近世から近代へと大きく転換していく激動の時代を駆け抜けた鬼才芳年の世界をお楽しみください。
月岡芳年プロフィール
天保10~明治25(1839~92)年。嘉永3(1850)年、12歳のとき国芳へ入門する。15歳のときに、師の最も得意とした分野である武者絵によりデビューする。活動が本格化するのは22歳頃から。
慶応2~3(1866~67)年には「血みどろ絵」の代表作である「英名二十八衆句【えいめいにじゅうはちしゅく】」を兄弟子芳幾と手がける。その後明治5年(1872)に極度の憂鬱症(「神経衰弱」)になり入院するが、翌年「大蘇」の号で復活し、まさに蘇った活躍ぶりを見せる。明治10年頃からは、西南戦争に取材した錦絵や、歴史画に加え、美人画シリーズも描き始め、明治15年頃からは絶頂期を迎えることとなる。西洋画学習が実を結び、鮮烈な印象を残す大判竪二枚継の作品や、リアリティあふれる「新撰東錦絵」、近代日本画の女性表現を予見させる「風俗三十二相」、大作「月百姿」など出色の作品を次々とうみだしていった。静謐さと緊張感とが高い次元で響き合うその画面への評価は、近年ますます高まってきている。
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