名称:企画展示「躍動する歌舞伎―歌舞伎役者はアスリート!?―」伝統芸能情報館
開催期間: 令和3年6月2日(水)~9月21日(火)
開館時間:午前10時から午後6時
休室日:令和3年7月1日(木)
場所:国立劇場伝統芸能情報館 1階 情報展示室
入場制限:25名以内 ※展示室内の混雑緩和のため
入場料:無料
監修:谷釡 尋徳(東洋大学 法学部 教授)
日本体育大学大学院体育科学研究科博士後期課程修了。博士(体育科学)。専門はスポーツ史。主な著書に『歩く江戸の旅人たち』(晃洋書房)『江戸のスポーツ歴史事典』(柏書房)など
協力:松竹衣裳株式会社、藤浪小道具株式会社、有限会社アトリエ・カオス、石橋健一郎氏(順不同)
住所:〒102-8656東京都千代田区隼町4-1
TEL:03-3265-7411
URL:伝統芸能情報館
世界史上、稀に見る平和な世の中が築かれた日本の江戸時代、人びとは様々な大衆文化を生み出した。江戸庶民は見世物や寄席などの芸能を楽しんだが、代表的な娯楽として熱狂的な人気を博していたのが歌舞伎である。
豪華な衣裳、あっと驚く舞台装置、時代物や世話物、舞踊劇といった多彩な演目など、観客を惹き付ける徹底的なこだわりが歌舞伎を一大エンターテインメントへと押し上げていった。なかでも、役者の鍛え上げられた身体による華麗な表現は、観客を虜にした。
歌舞伎は現代のようなスポーツの概念がない江戸時代に培われたが、そこには今日のスポーツに見られる基本的な運動形態の大半が含まれていた。歌舞伎役者は“アスリート”さながらの運動能力を会得し、その躍動感あふれる演技で観客を魅了し続けてきたのである。
本展は、東京オリンピック・パラリンピック開催にちなみ、日本の伝統芸能として受け継がれてきた歌舞伎の表現の中から、六方や見得、立廻り、早替り、宙乗りなど、高い運動能力が求められる演技・演出を錦絵や公演記録写真、衣裳、小道具等の資料を通して紹介する。
スポーツの視点から捉えた歌舞伎の魅力をお楽しみいただきたい。
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