「光の印象・光の表現」石川県立美術館

「光の印象・光の表現」石川県立美術館

名称:「光の印象・光の表現」石川県立美術館
開催期間:2021年6月14日(月) ― 2021年7月4日(日)
開館時間:午前9時30分から午後6時まで (入場は午後5時30分まで)
休館日:会期中無休。
住所:〒920-0963石川県金沢市出羽町2-1
TEL:076-231-7580
URL:石川県立美術館

 寒い冬の眠りから覚め、草木が芽吹き出す春を過ぎ、新緑の季節を迎えました。やがて梅雨期を経て初夏へと進み、季節は巡っていきます。こうして繰り返される自然の移ろいのもと、慌ただしい日々の暮らしの中で目にする事物は、その季節や時間帯、取り巻く空間の環境などによって、さまざまな色や形をともなって現れ、そうした存在を認識するためには、光が必要になってきます。といっても、抽象的な光の現象は、光源から発する光や物体に反射したり透過した光が目に届いて、その効果を感じ取ることができるといえます。 

 今回の特集展示では、さまざまな場面における光の印象を表現した絵画・彫塑作品を集めました。日本画では、まばゆい光が新緑の木々の葉の隙間から漏れ出す西出茂弘《木漏れ日》、夕闇を照らす月光の下に浮かび上がるチーターを幻想的に描いた上田珪草《昏》、水面に光が反射し、きらきらと煌めいて船を取り巻く中出信昭《凪》など。油彩画では、柔らかな春の光が注ぎ開花する桜の姿を、闊達な筆致で表現した小絲源太郎《春光(絶筆)》、部屋に満ちた明るい光が午後のくつろぎのひと時を包み込む高光一也《午后の部屋》など。彫塑では、穏やかな春の日差しを受けながら日向ぼっこする吉田三郎《春日》、強い夏の日差しが和らぎ、秋の気配を感じさせる銭亀賢治《去りゆく夏》など、多様な光の表現をお楽しみください。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「動き出す浮世絵展 TOKYO」寺田倉庫G1
  2. 特別展「答志島~古代から続く海民たちの島」鳥羽市立海の博物館
  3. 「うつす美 ─ 江戸時代の絵画学習」京都府京都文化博物館
ページ上部へ戻る