特別陳列「没後40年 瀬戸内の四季森谷南人子の世界」笠岡市立竹喬美術館

特別陳列「没後40年 瀬戸内の四季森谷南人子の世界」笠岡市立竹喬美術館
森谷南人子《秋の日》 大正13(1924)年

名称:特別陳列「没後40年 瀬戸内の四季森谷南人子の世界」笠岡市立竹喬美術館
会期:令和3年8月7日(土曜日)~令和3年10月17日(日曜日)
開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで) 
休館日:毎週月曜日
  ただし、8月9日(月曜日)は開館、翌10日(火曜日)は休館、9月20日(月曜日)は開館、翌21日(火曜日)は休館
入館料:
  一般500円(400) ( )内は団体20名以上
  高校生以下は無料 (学生証を提示してください)
  ※65歳以上は無料(年齢のわかるものを提示してください)
住所:〒714-0087岡山県笠岡市六番町1-17
TEL:0865-63-3967
URL:笠岡市立竹喬美術館

今年、没後40年を迎える森谷南人子(もりたになんじんし)(1889-1981)は、笠岡出身の美術家として、小野竹喬とともに近代美術史上に燦然たる輝きを残しました。活動の領域は、日本画、油彩画、創作版画、商業デザインの多岐にわたり、華々しい才気を展開したといえます。当館でも、昭和62年に「田園のうたびと森谷南人子」展を開催して以来、たびたびその業績を紹介しています。
 長い画業のなかで特筆すべきことは、制作の拠点を当初は笠岡、のちに広島県尾道という地方都市に置きながら、果敢に中央の全国規模の公募展へ出品し入選歴を重ねたことです。特定の師につかず、また画壇中枢に特段の人脈を持たないなかで、作品の真価によって高評を得続けたことは稀なことといえます。

 大正7(1918)年の第1回国画創作協会展覧会に《快晴》が選外(入選に従う)となったことに始まり、昭和15(1940)年の紀元二千六百年奉祝美術展に《桃花処々》が入選したことに至るまで、国展、新樹社展、帝展、日本南画院展、新文展などに多くの入選実績を残しました。現代においても、地方都市から十分な人脈がないままに全国規模の公募展に出品して入選や入賞を勝ち取るのは、たとえ傑出した才能があったとしても至難のことです。横幅5尺(約150cm)前後の大作を自ら仮表装、さらに梱包し京都や東京へ送っていたと思われます。現在よりも交通の便が発達していない戦前までの30年間、この作業に懸けた熱意とその苦労は想像を超えるものがあります。

 このたびの企画展では、南人子の稀有な画業を認識しつつ、瀬戸内の自然を題材として制作した、日本画、油彩画、創作版画、絵付け陶磁器、そしてデザインした便箋や包装紙など約60点を展示して、多彩な表現を回顧します。南人子の豊穣な才能、ほのぼのとした田園歌人の奥に潜むバイタリティに想いを馳せてください。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ページ上部へ戻る