名称:「1964—福岡県文化会館、誕生。」福岡県立美術館
会期:2021.07.23〜2021.09.02
※福岡コロナ特別警報の発動に伴う臨時休館【2021年8月6日(金)~8月31日(火)】のため展覧会を休止します
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
会場:福岡県立美術館
観覧料金:当日一般800円
休館日:月曜日(8月9日は開館)、8月10日
住所:〒810-0001 福岡市中央区天神5丁目2-1
TEL: 092-715-3551
URL:福岡県立美術館
1964年といえば、まさに前回東京オリンピック開催年。運動競技が注目されがちだが、実は芸術競技も開催される「スポーツと文化の祭典」であるオリンピックは、日本全体に大きな影響を与えた。スポーツと文化はもちろん、高速道路の整備や新幹線開通など、高度経済成長期にあった日本はさらに発展し、人々の生活も変化していった。
また、1960年代は前衛美術が特に注目すべき活動を展開した時代でもある。新幹線の開通などにより東京と福岡の距離が近くなり、東京で活躍する福岡の美術家もいれば、福岡を拠点とする美術家もいた。前衛以外でも、全国巡回の団体展や、地方の美術団体に継続して出品する作家、独自の活動をする作家も。また、好景気に伴い生活にゆとりが生まれ、文化を楽しむことが教養と娯楽の対象となり、公立の文化施設が建ち始めた最初の時期でもある。美術ブームが起こり、鑑賞だけでなく、余暇に絵を描く人や、美術専攻のある学校も増え、公募展が賑わいをみせた。福岡県内外、ジャンルもプロ・アマチュアも問わず様々に美術が活況を呈していった。
そのような中、1964年に美術館と図書館が併設された「福岡県文化会館」が開館。福岡市内で最初の公立美術館として、福岡で活動する多種多様な作家たちの発表の場として機能してきた。
この展覧会では、1964年に焦点を当て、福岡県内のオリンピック資料をはじめ、福岡ゆかりの作家の1960年代の作品、福岡県文化会館の開館時期に関わる作品・資料など約70点から、スポーツや文化、経済や社会、環境など、あらゆる分野で転換点となった1964年の、福岡の文化を紹介する。
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