アール・ブリュット2021特別展「アンフレームド 創造は無限を羽ばたいてゆく」東京都渋谷公園通りギャラリー
名称:アール・ブリュット2021特別展「アンフレームド 創造は無限を羽ばたいてゆく」東京都渋谷公園通りギャラリー
会期:2021年7月17日 (土) ~ 2021年9月26日 (日)
閉館日:7月19日/8月10、16、23日/9月6、13、21日
会場:【第4会場】東京都渋谷公園通りギャラリー 展示室1、2
開館時間:11時~19時入場料無料
住所:〒150-0001東京都渋谷区神宮前5-10-1
TEL:03-3498-6990
URL:東京都渋谷公園通りギャラリー
本展では、アール・ブリュットの提唱者であるフランスの芸術家、ジャン・デュビュッフェにコレクションされた作家から現代に活躍する作家まで、独創性あふれる作品を紹介します。
アール・ブリュット 2021 特別展
「アンフレームド 創造は無限を羽ばたいてゆく」出展作家プロフィール
阿山 隆之 AYAMA Takayuki
1973 年生まれ、東京都在住。阿山は木材をキャンバスに、生きものを色彩豊かに描いている。工房で働き、普段はガラス製品を扱う部門でトンボ玉の制作をしているが、20 代半ば頃から木材への描画を行うようになった。ウッドバーニング用の電熱ペンを使い輪郭線を引き、その後、そのなかを色鉛筆で彩色する。
香川 定之 KAGAWA Sadayuki
1944 年生まれ、広島県在住。一見すると鉄道模型のような設計図には、建築や鉄道に関心が深い香川が創り出す、現実と空想の世界が混在した壮大なユートピアが広がっている。睡眠と食事以外、香川は生活の大半を創作に費やす。自室の机に積み重ねた作品の山から、その時々で好きな作品を引き出し、四六時中眺めては描く行為を繰り返している。
門山幸順 KADOYAMA Yukinari
1952 年生まれ、鳥取県在住。「誰も見たことのないものを作ってるんですよ」。門山は、孫が一歳になる頃、町中の店を廻って玩具を探したが、どうにもあげたいと思うものが見つからず、自分で作ってみたことが今に続く制作の始まりだ。模索する中で次第にグルースティックという、工業用の接着剤を円柱形に成形したものを使用するようになった。
マッジ・ギル Madge GILL
1882-1961 年、イギリス出身。ロンドンの郊外で生まれたギルは、叔母と生活をするようになってから心霊主義や占星術に傾倒していった。子供を死産した時に危篤状態に陥り、左目を失明する。回復した彼女は憑りつかれたように創作を始めた。黒いインクで女性の姿を描き続け、約 40 年間で千点を超える作品を制作した。
齋藤 勝利 SAITO Katsutoshi
1954 年生まれ 山形県在住。齋藤は生まれつきのろう者である。ろう学校の遠足などで乗るバスの車窓から流れる景色を観察し、記憶を基に後で絵を描いた。スケッチブックをめくっていくと、山の稜線や道路に平行する電線が頁をまたいで続いている。高度な描写力に加え、驚異的な観察力と記憶力により、生き生きと紙面に描き表すことができたのである。
佐藤 朱美 SATO Akemi
1981 年生まれ、北海道在住。18 歳の頃、生きることに苦悩した佐藤は、母親の勧めで絵を描き始めた。自宅のアトリエスペースで、ほぼ毎日制作に向かう。モチーフは、象、鳥、魚、恐竜、花などさまざまである。絵のなかに現れる不思議なかたちと刺激的な配色は、彼女いわく「頭のなかに見えてくるイメージに従い、描いている」。
フランソワ・ジョービオン François JAUVION
1971 年生まれ、フランス在住。長年模型製作を仕事としていたジョービオンは 2003 年頃に本格的に独自の制作を始めた。近年制作している絵本風のイラスト画では、自身が愛する作家をテーマにして、作家の裸体を中心に衣類、仕事道具、作品などその人物の象徴となるものを周りに描いている。
清野 ミナ SEINO Mina
1986 年生まれ、栃木県在住。清野が描くのは、無数の彩られた小さな四角や丸、三角の形で創られる世界である。シャープペンシルで輪郭とその中の細かく区切られた形を描いた後にアルコールマーカーを使って色を足していく。制作の場所や時間は選ばないが、いつも人がいないところ、人が見ていないところで描いているという。
レオンハルト・フィンク Leonhard FINK
1982 年生まれ、オーストリア在住。初期には動物や人、乗り物などを描いていたフィンクだが、やがて人間と動物を掛け合わせた架空の生物を描くようになった。地図の作品の制作では、モチーフが複数の視点から描かれ、時には現実より大きく描画される。こうした画面上の自由な表現により、フィンクの独創的な地図は出来上がっていく。
藤田 雄 FUJITA Yu
1971 年生まれ、奈良県在住。藤田は数字から連想されるかたちを動物に見立てて、描いていく。数字と動物の組み合わせはおおよそ決まっているようだ。絵のなかに書かれた「じゃっけんしつ」という文字は、実験室を間違えて書くことで、施設の職員に間違いを訂正してもらうやりとりを楽しんでいるようだ。また、最近は鬼の面の制作に楽しみを見出している。
与那覇 俊 YONAHA Shun
1979 年生まれ 沖縄県在住。与那覇の創作の原点は、大学 4 年生の頃から自分の考えを毎日書き続けた「脳ノート」である。最初は文字だけであったが次第に絵を描き足すようになり、2016 年からは 12 色の油性ペンで彩色した作品を制作している。作品には彼自身や生霊、守護霊のほか、その時の彼の心境や世界情勢を反映した言葉や物事などが描かれる。
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