名称:前田育徳会尊經閣文庫分館「近代の美術」石川県立美術館
会期:2021年9月1日(水) ― 2021年9月12日(日)
開館時間:9:30 ― 18:00(入場は17:30まで)
会期中無休
会場:前田育徳会尊經閣文庫分館
住所:〒920-0963石川県金沢市出羽町2-1
TEL:076-231-7580
URL:石川県立美術館
本特集では、近代の前田家において購入された油彩画と日本画を紹介します。
今年の2月から3月にかけて、東京の目黒区美術館で「前田利為 春雨に真珠を見た人」という前田育徳会が所蔵する近代美術コレクションを紹介する展覧会が開催されました。昭和初期、前田家16代利為が住まいした旧前田家本邸(駒場邸)と前田育徳会が目黒区にあることから開催された展覧会です。
利為のコレクションは、明治天皇の行幸を仰ぐべく明治40年(1907)、本郷に建設された西洋館の室内装飾用として購入された油彩画にはじまります。これらはパリで画商として活躍した林忠正旧蔵品で、黒田清輝のあっせんによって43年(1910)に前田家へ入りました。今回の特集では、目黒区の展覧会では展示されなかったアルマン・ギョーマン《河岸荷揚所図》、ウジェーヌ・ルイ・ブーダン《洗濯婦図》、ヴィオレ・ル・デュック《牧場図》、ジャン・デュモン《中古市街ノ風俗図》、フェデリコ・ロッサーノ《森林群犬図》と《連山ノ景》を紹介します。
西洋館だけでなく、38年(1905)には日本館も建設されました。この日本館の奥座敷二室に供えられたのが、橋本雅邦の襖絵ですが、こちらは来年2月下旬から公開します。
大正15年(1926)に本郷邸の開放が決定します。これらの絵画は昭和初期に完成した駒場邸においても引き続き利用されました。駒場公園内の旧前田家本邸と和館は、当時の面影を今に伝えています。
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