名称:「藤島武二と猪熊弦一郎展 サンプリシテとシンプル」丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
会期:2021年9月18日(土)-12月5日(日)
休館日:月曜日(9月20日は開館)、9月21日(火)
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
主催:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団
観覧料:一般950円(760円)、大学生650円(520円)、高校生以下または18歳未満・丸亀市在住の65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料
*同時開催常設展「猪熊弦一郎展 デフォルマシオン」観覧料を含む
*( )内は前売り及び20名以上の団体料金
住所:〒763-0022香川県丸亀市浜町80-1
TEL:0877-24-7755
URL:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
藤島武二(1867−1943)は、明治、大正、昭和を通じて白馬会や文展、帝展を舞台に活躍し、日本近代洋画を牽引した一人です。洋の東西を融合した華やかな女性像や、晩年、理想の日の出を求めて描いた簡潔な表現の作品で知られています。同時に1896年に東京美術学校西洋画科助教授に就任して以降、多くの若者の指導にあたり、猪熊弦一郎(1902-1993)もその薫陶を受けて画家の道を歩み始めました。
猪熊は、30代後半での足掛け3年のパリ遊学、50歳を越えてからの約20年に及ぶニューヨークでの活動、その後ハワイと東京での制作と、拠点を変えながら描き続けました。その間、具象画から抽象画へと変化し、晩年には具象と抽象の枠を超えた作品を制作しています。
藤島と猪熊の画風は異なりますが、ともに重視していたことが「単純化」でした。それぞれ「サンプリシテ」、「シンプル」と言い、複雑なものをいかに簡潔に表すか、描こうとしている本質を表すためには何を取り除いて何を残すか、残したものをどのように組み立てて描くかを常に考えながら制作に取り組んでいます。
本展では二人の初期から晩年までの作品をご紹介します。それぞれの方法で「単純化」を推し進めながら描いた作品をどうぞご覧ください。
プロフィール
藤島武二(ふじしまたけじ)
1867 年鹿児島県鹿児島市生まれ。明治から昭和にかけて日本の洋画を牽引し、横顔の女性像や
日の出を描いた風景画がよく知られる。また 1896 年より東京美術学校(現 東京藝術大学)西
洋画科助教授、1910 年同校教授となり、多くの学生を指導した。1936 年の猪熊弦一郎らによ
る新制作派協会(現 新制作協会)結成を支持し、第 1 回展には作品 5 点を賛助出品する。
1937 年第 1 回文化勲章受章。1943 年逝去。
猪熊弦一郎(いのくまげんいちろう)
1902 年香川県高松市生まれ。1922 年東京美術学校西洋画科入学。3 年時より藤島武二の教室
で学ぶ。1936 年、新制作派協会を結成。藤島の賛助出品を受け、芸術に真剣に取り組む大きな
責任を感じる。初期は具象画から始まり、1955 年の渡米後は抽象画へ、そして晩年は抽象と具
象が共存する絵画へと発展した。1991 年、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館開館。1993 年逝去。
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