核兵器禁止条約発効記念事業 第25回平和美術展「四國五郎 平和へのメッセージ~シベリアからヒロシマへ」はつかいち美術ギャラリー

核兵器禁止条約発効記念事業 第25回平和美術展「四國五郎 平和へのメッセージ~シベリアからヒロシマへ」はつかいち美術ギャラリー

名称:核兵器禁止条約発効記念事業 第25回平和美術展「四國五郎 平和へのメッセージ~シベリアからヒロシマへ」はつかいち美術ギャラリー
会期:2021年09月10日(金)〜 2021年10月17日(日)
開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休館日:9月13日(月) 9月21日(火) 9月27日(月) 10月4日(月)  10月11日(月)
会場:第1展示室、第2展示室、第3展示室
料金:観覧無料
住所:〒738-0023広島県廿日市市下平良1-11-1
TEL:0829-20-0222
URL:はつかいち美術ギャラリー

核兵器禁止条約発効記念事業 第25回平和美術展「四國五郎 平和へのメッセージ~シベリアからヒロシマへ」はつかいち美術ギャラリー
核兵器禁止条約発効記念事業 第25回平和美術展「四國五郎 平和へのメッセージ~シベリアからヒロシマへ」はつかいち美術ギャラリー

人類史上初めて広島に原爆が投下されて76年。核兵器の恐怖と、その非人道性を知る私たちは、核兵器廃絶、そして真の恒久平和を訴え続けていかなければなりません。その一つの方策として、はつかいち美術ギャラリーでは開館以来毎年、美術作品を通して平和について考える「平和美術展」を開催しています。25回目となる今回は、核兵器禁止条約発効を記念して生涯をかけて反戦・反核を描いた広島の画家で詩人、四國五郎(1924-2014)をご紹介します。
広島県豊田郡椹梨村(現三原市大和町)で生まれた四國は、幼少期から絵画を得意としており、陸軍被服廠に就職後は廠内誌の表紙、挿絵などの仕事を行っていました。20歳で徴兵され、関東軍兵士としてソ連との激戦を生き抜くも、戦後シベリアの収容所で約3年半も抑留されました。寒さと飢えと強制労働という過酷な環境下で、極小のノートに記録を取り靴の中に入れて密かに日本に持ち帰りました。約4年ぶりに帰国した四國は、最愛の弟が原爆で亡くなったことを初めて知り、戦争・核兵器への怒りを胸に、広島に住みヒロシマに生きることを決意します。その後詩人・峠三吉と出会い「われらの詩の会」で『原爆詩集』の表紙・挿絵を描き、反戦・反核運動を推進しました。また「辻詩」と称し、主に峠が詩を四國が絵を描き、詩と絵を融合させた手描きのポスターを張り、言論統制の厳しい中、社会への批判や反戦のメッセージを伝える活動を行いました。1955年、「あらゆる権威から自由な市民のための美術展」をめざした広島平和美術展を柿手春三、増田勉、下村仁一らと創設しました。またシベリアへの2度の墓参を果たし、約700枚にものぼるスケッチを描きました。生涯にわたり、本の装丁、挿絵、平和カレンダーなど膨大な作品を手掛け、広く市民に親しまれました。
本展覧会では、母子像やヒロシマをテーマにした油彩画をはじめ、「辻詩」で描いたポスター、シベリア体験を描いたスケッチや資料、長く読み継がれている「絵本おこりじぞう」の原画など、約100点を展示します。
これらの作品を通して、「生命の尊厳」「平和の大切さ」そして「過去からの延長線上である今を生き、未来へつなぐ」ことについてあらためて考える機会となればと念じております。

○新型コロナウイルス感染防止の為、マスク着用・検温・アルコール消毒等のご協力をお願いします。
○混雑時には入場制限を行う場合があります。

【関連行事】※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、予定の中止や変更の可能性があります。
■記念講演「反戦詩画人 四國五郎が伝えたかったこと」
日時:9月11日(土)13時30分(13時開場) 会場:ウッドワンさくらぴあ小ホール
講師:四國光(四國五郎 長男)参加無料・申込不要 (先着順)
※講演会終了後、バリトン歌手 今田陽次さんによる歌の披露を予定しています。

■コンサートと朗読「反戦詩画人 四國五郎を歌う、そして語る」
日時:9月24日(金)18時30分(18時開場) 会場:ウッドワンさくらぴあ小ホール
出演:今田陽次(バリトン)山下雅靖(ピアノ)土屋時子(絵本「おこりじぞう」朗読)
参加無料・申込不要 (先着順)
※イベント当日はギャラリー開館時間を18時30分まで延長します。

《少女と鳩笛》1960年
《少女と鳩笛》1960年
《ヒロシマから怒りをこめて》1991年
《ヒロシマから怒りをこめて》1991年
《自画像》1967年
《自画像》1967年
《無題》制作年不詳
《無題》制作年不詳
絵本おこりじぞう表紙
絵本おこりじぞう表紙

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