名称:「天國と地獄。浅葉克己展」東京造形大学附属美術館
会期:2021年9月6日(月)-10月5日(火)
開館時間:10:00-16:30(入館は16:00まで)
休館日:日曜・祝日 ※9月20日(祝・月)は開館
観覧料:無料
会場:東京造形大学附属美術館 ➤ ホームページ
主催:東京造形大学附属美術館
協力:浅葉克己デザイン室
住所:〒192-0992 東京都八王子市宇津貫町1556番地
アクセス:JR横浜線 相原駅よりスクールバス5分(徒歩15分) ➤ アクセス詳細
TEL:042-637-8111(代表)
URL:東京造形大学附属美術館
‘‘制作を続けた人生を見つめると、天国と地獄のようであった。室賀清徳さんがアイデアにまとめてくれた長文を読んでみるとそのことがよく理解できる。’’
− 浅葉克己
広告がデザインの代表的な領域とする認識はいまだ根深いが、かならずしも当初からそうだったわけではない
50年代、60年代のデザイナーたちがデザインの理念やイデオロギーの問題に悩みながら、デザインの社会的確立に腐心していたとするならば、つづく世代は旧日宣美的エートスの残滓にふれつつも、巨大化するマスマーケットや多様化するサブカルチャーを主戦場としていった。そこでデザインの中心領域となったのが、多様化する大衆の欲望をうけとめるソフトな装置としての「広告」だったのだ
浅葉克己は70年代から80年代にかけて広告をメインフィールドとして活動し、その中心的存在となったアートディレクターである。1964年にライトパブリシテイに入社した浅葉は東レ、キユーピーマヨネーズなどの広告で若手アートディレクターとして注目を集めると、80年代にはもはや伝説的となった「不思議、大好き。」をはじめとする西武百貨店の一連のキャンペーン広告を手がけ、その実力と名声を不動のものとする。
70年代から80年代は広告の非広告化が過剰に進行した時期といえるだろう。もはや広告とはいえないことで広告として機能するイメージによって表層を埋め尽くされた都市空間が、記号的消費と差異化による価値生産が繰り返される場を生み出す。浅葉はコピーライターやフォトグラファーとの協働のもとに、このような空間の促進媒介として機能する斬新なイメージを生み出していった。
浅葉克己
Asaba Katsumi
1940年神奈川県生まれ。桑沢デザイン研究所、佐藤敬之輔タイポグラフィ研究所、ライトパブリシティを経て、1975年浅葉克己デザイン室を設立。以後アートディレクターとして、日本の広告デザインの歴史に残る数多くの作品を制作。代表的な仕事に、民主党ロゴマーク、西武百貨店「おいしい生活」、サントリー「夢街道」、武田薬品「肉体疲労にAじゃないか」、ミサワホーム「ミサワ デザイン バウハウス」など。中国に伝わる生きている象形文字「トンパ文字」に造詣が深い。東京TDC賞、毎日デザイン賞、日本アカデミー賞最優秀美術賞、東京ADC賞グランプリ、亀倉雄策賞、紫綬褒章など受賞歴多数。
AGI会員、東京TDC理事長、JAGDA理事、東京ADC委員、桑沢デザイン研究所10代目所長、東京造形大学・青森大学客員教授、エンジン01文化戦略会議幹事などを務める。卓球と書道は趣味の域を超える。卓球は六段の腕前。
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