「版画の見かた ―技法・表現・歴史―」町田市立国際版画美術館

「版画の見かた ―技法・表現・歴史―」町田市立国際版画美術館

名称:「版画の見かた ―技法・表現・歴史―」町田市立国際版画美術館
会期:2021年9月25日(土)~ 12月5日(日)
休館日:月曜日
観覧料:一般800(600)円
  大学・高校生400(300)円
  ※中学生以下無料
住所:〒194-0013東京都町田市原町田4-28-1
TEL:042-726-2771
URL:町田市立国際版画美術館

版画の技法と表現は実に多種多様。使用される版や道具、完成までのプロセスなど を知ると、より楽しむことができます。本展では当館のコレクション約3万2千点の中 から、版画ならではの鑑賞のポイントを持つ作品を展示。古今東西の版画の「ツボ」 を紹介します。

「版画の見かた ―技法・表現・歴史―」町田市立国際版画美術館
「版画の見かた ―技法・表現・歴史―」町田市立国際版画美術館

【動画で見る 版画のつくりかた】

展覧会の構成

第1章 版画の技法

判形式と版種ごとに、版画の技法を紹介します。印刷の仕組みの違いによって、版画は凸版、凹版、平版、孔版の四つの形に分けることができます(版形式)。さらに版の素材や道具の違いから、木版・銅版・石版(リトグラフ)・スクリーンプリント等の種類に分けることができます(版種)。そして各版種はさまざまな表現を作り出す多種多様な技法を持っています。作品だけでなく版そのものや使われる道具、制作の過程にも注目します。

第2章 版画の表現

版画の技法から生まれる多種多様な表現を、いくつかの視点から紹介します。まず最もシンプルな絵の構成要素である点と線、これらの組み合わせによって生まれる階調です。さらに手彩色や複数の版による鮮やかな色彩など、版画はどのように表してきたかを、その魅力とともに解説。続いて肖像や風景などの主題ごとに各版種の作品を見比べたり、作家独自の発想や観点から生まれた作品にスポットを当てたりすることで、版画の多様な表現の世界を探訪します。

第3章 版画の歴史

古今の版画のつながりを、版画の本性に着目することで浮かび上がらせます。ひとつは古くから人々の信仰心と結びついてきた版画の宗教性。仏教・キリスト教の初期の作例と現代作家の作品の対対照によって、版画の見かたの可能性を探ります。最後にさまざまな情報を絵にして広めることのできる版画の記録性に触れつつ、古今の版画を有する町田市立国際版画の「蔵」としての役割も紹介します。

レンブラント・ファン・レイン 《聖母の死》 1639年 凹版・銅版(エッチング、ドライポイント)
レンブラント・ファン・レイン 《聖母の死》 1639年 凹版・銅版(エッチング、ドライポイント)
三代歌川豊国 《今様見立士農工商 職人》 安政4(1857) 年 凸版・木版(多色摺)(大判錦絵三枚続)
三代歌川豊国 《今様見立士農工商 職人》 安政4(1857) 年 凸版・木版(多色摺)(大判錦絵三枚続)
森義利 《隈取り(A)》 1976年 孔版・合羽版
森義利 《隈取り(A)》 1976年 孔版・合羽版
フランシスコ・デ・ゴヤ 『 ロス・カプリチョス 』より《感じ易かったために》 1799年刊 凹版・銅版(アクアチント)
フランシスコ・デ・ゴヤ 『 ロス・カプリチョス 』より《感じ易かったために》 1799年刊 凹版・銅版(アクアチント)
大蔵省印刷局 《[卓上静物]》 1833年 平版・石版(多色刷)
大蔵省印刷局 《[卓上静物]》 1833年 平版・石版(多色刷)
推定制作地ネーデルラント 《キリストの昇天》16世紀初頭 凸版・木版(手彩色)
推定制作地ネーデルラント 《キリストの昇天》16世紀初頭 凸版・木版(手彩色)

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