名称:「生誕140年 小杉放菴 所蔵名品撰」小杉放菴記念日光美術館
会期:2021年10月1日[金]~11月14日[日]
会場:小杉放菴記念日光美術館 展示室
休館日:毎週月曜日(祝日は開館し、その翌日を休館)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
料金:一般730円、大学生510円、高校生以下は無料
主催:公益財団法人 小杉放菴記念日光美術館/日光市/日光市教育委員会/下野新聞社
住所:〒321-1431栃木県日光市山内2388-3
TEL:0288-50-1200
URL:小杉放菴記念日光美術館
小杉放菴(1881~1964)は今年、生誕140年を迎えます。これを記念して、当館が開館以来収集してきた小杉放菴作品の数々から厳選した逸品をご紹介いたします。
日光に生まれた小杉放菴は、少年時代に五百城文哉の内弟子となって洋画の基礎を学びました。そして上京後、画塾・不同舎での研鑽、従軍記者としての日露戦争派遣、新聞・雑誌での漫画の仕事といった経験を積み、文部省美術展覧会(文展)で受賞を重ねたことで、新進気鋭の洋画家として注目される存在となりました。
そして、1913(大正2)年から翌年にかけてのヨーロッパ巡遊中、〈東洋〉に帰るべき道を見出したことは、画家としての価値観を変える大きな出来事となりました。帰国後、横山大観に誘われ、再興された日本美術院に参加して洋画部を牽引。同院脱退後、1922(大正11)年には今も続く洋画団体・春陽会を結成し、リーダー的存在として活躍しました。小杉は、この間に数多くの日本画も描いており、それは、ときに日本美術院の画家たちにも影響を与えたと指摘されるほどの、独学とは思えない質の高さを持っていました。単純に洋画時代、日本画時代と割りきることの出来ない点に、小杉放菴の美術史的な位置づけの難しさがあり、また、魅力が秘められているともいえるでしょう。
今回の展覧会では、こうした小杉放菴の明治・大正期の知られざる逸品から、その代名詞ともいえる昭和期の花鳥画や道釈画の数々により、その魅力をお伝えしたいと思います。
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