名称:「学者の愛したコレクション―ピーター・モースと楢﨑宗重―」すみだ北斎美術館
会期:2021年10月12日(火)〜2021年12月5日(日)
前期:10月12日~11月7日
後期:11月9日~12月5日
※前後期で一部展示替えあり
会場:すみだ北斎美術館
時間:9:30〜17:30 (最終入場時間 17:00)
休館日:月曜日
観覧料:一般 1,000円
高校生・大学生 700円
65歳以上 700円
中学生 300円
障がい者 300円
小学生以下 無料
住所:〒130-0014東京都墨田区亀沢2-7-2
TEL:03-6658-8936
URL:すみだ北斎美術館
すみだ北斎美術館では、北斎の研究者であり、世界有数の北斎作品コレクターであったピーター・モース氏と、葛飾派作品以外にも貴重で多種多様な資料を収集した浮世絵研究の第一人者・楢﨑宗重氏の二大コレクションを有しています。
本展ではピーター・モースコレクションより江戸時代の風俗・流行が窺える作品、楢﨑宗重コレクションより江戸から昭和期にかけて特に人気や評価が高かったとされる絵師・画家の作品を厳選し、約140点を展観します。希少な北斎作品や、高名な絵師・画家たちによる貴重な作品の数々を展示し、両氏が生涯をかけて収集、研究した珠玉の名品に対するこだわりと研究業績を紹介します。
ピーター・モースコレクションとは
―ピーター・モースとそのコレクション―
ピーター・モース(1935-93)氏は、北斎の「諸国瀧廻り」シリーズに関する論文を執筆、「百人一首乳母かゑとき」シリーズに関する単著『Hokusai: One Hundred Poets』を刊行し、また、北斎のカタログレゾネ(全作品目録)の作成を試みるなど、北斎の研究者であり、北斎作品の収集家でした。大森貝塚を発見したエドワード・モースの血縁(弟の曾孫)にもあたります。
北斎作品や研究資料など総数約600 点に及ぶピーター・モースコレクションは、欧米における北斎の個人収集としては最高・最大の内容といわれており、研究者の眼で収集された希少価値の高い作品が多く含まれていることが特徴です。本章ではピーター・モースコレクションから95点の作品を展示します。
楢﨑宗重コレクションとは
―楢﨑宗重とそのコレクション―
楢﨑宗重(1904-2001)氏は、昭和から平成にかけて活動した美術史家です。戦前より浮世絵雑誌の発行に携わり、国際浮世絵学会の前身である日本浮世絵協会(第二次・第三次)を設立し、会長などをつとめました。また、戦後間もない時期に『北斎論』を刊行し北斎研究の分野でも活躍し続け、浮世絵を美術史の中で学問的に位置づけることに尽力しました。
これらの研究活動の中で収集された楢﨑コレクションは、美術史研究上、貴重な美術資料・歴史資料を含んでおり、すみだ北斎美術館では約480点を所蔵しています。本章では、楢﨑コレクション作品の中から北斎をはじめ様々な絵師、時代、形態のものを、一部楢﨑氏が著した作品解説とともに紹介します。
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