名称:開館55周年記念特別展「奥村土牛―山﨑種二が愛した日本画の巨匠 第2弾」山種美術館
会期:2021年11月13日(土)~2022年1月23日(日)
会場:山種美術館
主催:山種美術館、日本経済新聞社
休館日:月曜日[12/27(月)、1/3(月)、1/10(月・祝)は開館、1/11(火)は休館、12/29~1/2は年末年始休館]
入館料:一般1300円、大学生・高校生1000円、中学生以下無料(付添者の同伴が必要です)
障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)1100円 、左記いずれかのうち大学生・高校生900円
住所:〒150-0012東京都渋谷区広尾3-12-36
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
URL:山種美術館
主な出品作品: 《甲州街道》、 《雨趣》、 《枇杷と少女》、 《兎》、 《春光》、 《雪の山》、 《啄木鳥》、 《軍鶏》、 《花》、 《聖牛》、 《舞妓》、 《水蓮》、 《城》、 《踊り子》、 《浄心》、 《鳴門》、 《茶室》、 《鹿》、 《醍醐》、 《シャム猫》、 《ガーベラ》、 《北山杉》、 《早春》、 《吉野》、 《海》、 《富士宮の富士》、 「奥村土牛から山﨑種二宛書簡(牛)」 ほか約60点
※上記作品はすべて山種美術館蔵です。
※出品内容には変更が入る場合があります。
山種美術館では、開館55周年を記念し、当館がその代表作を多数所蔵している日本画家・奥村土牛 (1889-1990)の展覧会を開催します。当館の創立者・山﨑種二(1893-1983)は、「絵は人柄である」という信念のもと、同時代の画家と直接交流しながら作品を蒐集しました。特に土牛とは親交が深く、画業初期の頃から「私は将来性のあると確信する人の絵しか買わない」と土牛本人に伝え、その才能を見出して支援し、約半世紀にわたり家族ぐるみの交際を続けました。現在、当館は135点に及ぶ屈指の土牛コレクションで知られています。
土牛は、画家志望であった父親のもとで10代から絵画に親しみ、16歳で梶田半古 (1870-1917)の画塾に入門、生涯の師と仰ぐ小林古径 (1883-1957)に出会います。38歳で院展初入選と遅咲きでありながら、展覧会に出品を重ねて40代半ばから名声を高めます。美術大学で後進の指導にもあたり、101年におよぶ生涯を通じて、制作に取り組みました。土牛は、半古や古径から学んだ写生や画品を重視する姿勢を生涯貫き、「絵を通して伝わってくるのは作者の人間性」という自らの言葉を体現するような作品を数多く生み出しました。
本展では、瀬戸内海の鳴門の渦潮を描いた《鳴門》や、古径を偲んで制作した《浄心》、《醍醐》などの代表作をはじめ、活躍の場であった院展の出品作を中心に、土牛の画業をたどります。
土牛という雅号は、「土牛石田を耕す」の中国・唐の詩から父親が名付けたものです。その名の通り、地道に画業へ専心し続けた土牛。80歳を超えてなお「死ぬまで初心を忘れず、拙くとも生きた絵が描きたい」、「芸術に完成はあり得ない」、「どこまで大きく未完成で終わるかである」と語り、精進を重ねました。近代・現代を代表する日本画家として、今なお人々に愛されている土牛芸術の魅力を味わっていただければ幸いです。
本展のみどころ
1. 山﨑種二との親交から築かれた屈指の土牛コレクションより代表作を大公開!
二人の親しい交流から蒐集された当館の土牛作品は135点を数え、質・量ともに最高レベルの土牛コレクションです。
出品作品すべてが土牛による展覧会で、土牛芸術の世界を存分にお楽しみください。
2. 当館が所蔵する院展への出品作すべてを展示!
生涯にわたって院展で活躍した土牛。
当館が所蔵する院展出品作 全35点(秋の院展32点、春の院展2点、同人展1点)が一堂に会します。
3. 土牛の温かな人柄が感じられる作品が心を癒してくれます。
土牛は描く対象に真摯に向き合い、本質をとらえ、自身の内面を投影した作品を制作し続けました。
土牛の人間性が表れた温かみのある作品は、今でも多くの人々の心を癒してくれます。
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