名称:「新・今日の作家展2021 日常の輪郭」横浜市民ギャラリー
会期:2021年9月18日[土] 〜 10月10日[日]
開場時間:10:00〜18:00 (入場は17:30まで)
休館日:9月20日(月・祝)
入場料:入場無料
会場:横浜市民ギャラリー 展示室1階B1階
主催:横浜市民ギャラリー(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団/西田装美株式会社 共同事業体)
住所:〒220-0031神奈川県横浜市西区宮崎町26-1
TEL:045-315-2828
URL:横浜市民ギャラリー
「新・今日の作家展」は、横浜市民ギャラリーが開館した1964年から40年にわたり開催した「今日の作家展」を継承した展覧会です。同時代の表現を多角的に取り上げ、幅広い世代の作家の作品を通して現代美術を考察しています。本年は「日常の輪郭」を副題に、国内外で活動する2名の作家を紹介します。思いがけない事象の発生や進行によって、身近で当たり前であった日常が、めまぐるしく、あるいはゆるやかに変容することがあります。その過程で私たちは、変化に逡巡したり、順応したりしながら日々を送っていきます。一方で、変わることのない、繰り返される日常を改めて意識することがあります。
田代一倫は、故郷・福岡を含む九州北部や韓国、東日本大震災以降の三陸や福島など各地を訪ね、それぞれの土地と人、地域性との新鮮な出会いから肖像写真を撮影してきました。百瀬文は、人と人とのコミュニケーションの間に生じる欲望や抑圧、身体のあり方を主題に制作を展開しています。本展は、出来事の複層性や自己と他者との関係性のゆらぎをあらわす作品を通じて、なにげなく過ごしていた時間を思い起こしたり、見慣れた環境や物事を再認識したりすることにより、私たちの日常の曖昧な輪郭をとらえながら“今日”に向き合うきっかけをつくります。
田代 一倫 TASHIRO Kazutomo
1980年福岡県生まれ。2010年九州産業大学大学院博士課程造形表現専攻満期退学。2006年写真家たちが運営するアジア フォトグラファーズギャラリーの設立、運営に参加。2009年photographers′ galleryの運営に参加。主な個展に「2011-2020 三陸、福島/東京」(2021年、ふげん社/東京)、「2011-2020 三陸、福島/東京/新潟」(2020年、砂丘館/新潟)、「ウルルンド」(2017年、photographers′gallery/東京)など。近年のグループ展に「近くへの遠回り」(2018年ウィフレッド・ラム現代芸術センター/キューバ)、「東京・TOKYO 日本の新進作家vol.13」(2017年、東京都写真美術館)、「歴史する! Doing history!」(2016年、福岡市美術館)など。写真集に『はまゆりの頃に 三陸、福島 2011〜2013年』(2013、里山社)、『ウルルンド』(2017年、KULA)。
(2021年7月30日 更新)
百瀬文 MOMOSE Aya
1988年東京都生まれ。2013年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。主な個展に「I.C.A.N.S.E.E.Y.O.U」(2020年、EFAG East Factory Art Gallery/東京)、「サンプルボイス」(2014年、横浜美術館アートギャラリー1)など。主なグループ展に「彼女たちは歌う」(2020年、東京藝術大学 美術館陳列館)、「六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声」(2016年、森美術館/東京)、「アーティスト・ファイル2015 隣の部屋——日本と韓国の作家たち」(2015-2016年、国立新美術館/東京、韓国国立現代美術館)など。2016年度アジアン・カルチュラル・カウンシルの助成を受けニューヨークに滞在。
(2021年7月30日 更新)
http://ayamomose.com
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