名称:開館30周年記念 脇田和展「花ひらく」脇田美術館
会期:2021年6月19日(土)~11月15日(月)
住所:〒389-0102長野県北佐久郡軽井沢町旧道1570-4
TEL:0267-42-2639
URL:脇田美術館
鳥たちが無垢に戯れる。
葉叢に息づくものたちの小さな声に静かに耳を傾けてみる。
はかなきものの一瞬の輝きを、その、きらきらとした生命の息吹を。
美しいものたちを、愛おしく想う。
脇田にとって美術館は、創造を楽しむ遊びの空間であり、
客人を迎える大きなアトリエでした。柔らかな自然光が優しく注ぐ、
穏やかに流れる時間の中で、画家の眼差しに触れて下さい。
- 脇田和は、10代でドイツ・ベルリンに学びました。帰国後、小磯良平や猪熊弦一郎らとともに新制作派協会を創立し、戦後はヴェネチアビエンナーレやピッツバーグ国際美術展などの国際展や、米国国務省による日米美術交流プログラムにも積極的に参加し、国内外で活動を続けていきました。身の周りの日常に注がれる温かなまなざしはいつもかわらず、さまざまな素材や技法への好奇心や、色と色が織りなす滑らかなリズムと美しさへの追求を、筆を置くその日まで止めることはありませんでした。本展では、脇田和が旧軽井沢に制作の居を移した1970年代から晩年までの作品を中心に、油彩、素描、コラージュ作品など、約100余点を展示し紹介していきます。
館内には日本のモダニズムを代表する建築として知られるアトリエ山荘(友人であった建築家・吉村順三設計)が当時のまま保存されております。
その約80年に及ぶ画業の集積を美術館の空間の隅々で楽しむことができます。
- 略歴脇田 和 KAZU WAKITA (1908-2005年)
1908(明治41)年東京生まれ。15歳の時ベルリンに渡り、17歳でベルリン国立美術学校に入学。1930(昭和5)年同校より金メダルを贈られ帰国。1932(昭和7)年太平洋画会初入選。以後、光風会、帝展などで受賞を重ねる。1936(昭和11)年猪熊弦一郎、小磯良平らと新制作派協会(現・新制作協会)を設立。戦後、1950年代にはサンパウロ・ビエンナーレ、ヴェネチア・ビエンナーレ等に出品。
「あらそい」が第1回グッゲンハイム国際美術賞に輝いた。1959~70年東京藝術大学で教鞭をとる。1970(昭和45)年、軽井沢に吉村順三設計によるアトリエ山荘が完成。1991(平成3)年『脇田美術館』を開設。1995(平成7)年~2012(平成24)年、東京・第一生命本社ビルに脇田和作品常設ギャラリー。2005(平成17)年11月27日永眠。1991(平成3)年旭日小綬章。1998(平成10)年文化功労者。2005(平成17)年従四位を追賜。
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