「コレクション展安宅コレクション中国陶磁・韓国陶磁、李秉昌コレクション韓国陶磁、日本陶磁、沖正一郎コレクション鼻煙壺」大阪市立東洋陶磁美術館

国宝・油滴天目茶碗 こくほう・ゆてきてんもく ちゃわん 南宋時代・12-13世紀 建窯 径12.2cm 住友グループ寄贈(安宅コレクション 登録番号 00559) Photograph KAZUYOSHI MIYOSHI 天目は黒釉の碗という意味にも使われています。この名称は中国の浙江省北部の天目山に由来しているといわれます。油滴天目は福建省にある建窯で焼かれたもので「建盞(けんさん)」とも呼ばれています。水面に浮かぶ油の滴のようにみえる金・銀・紺に輝く斑点から油滴と呼ばれています。油滴は釉薬に含まれる鉄分が釉の表面で結晶したもので、中国では「滴珠」と呼ばれています。口縁部に施された金覆輪は、口縁部を補強するためのものですが、見た目にもアクセントになっています。本品は鎌倉時代に日本にもたらされ、関白豊臣秀次が所持し、のち西本願寺、京都三井家、若狭酒井家に伝来しました。南宋時代の漆の天目台3点が添えられています。

名称:「コレクション展安宅コレクション中国陶磁・韓国陶磁、李秉昌コレクション韓国陶磁、日本陶磁、沖正一郎コレクション鼻煙壺」大阪市立東洋陶磁美術館
会期:令和3年8月11日(水)~令和4年2月6日(日)
休館日:月曜日(9月20日、1月10日を除く)、9月21日(火)、12月27日(月)~1月4日(火)、1月11日(火)
会場:大阪市立東洋陶磁美術館
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
主催:大阪市立東洋陶磁美術館
入館料:一般1,400円(1,200)、高大生700円(600)
  ※( )内は20名以上の団体料金
  ※中学生以下、障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)、
  大阪市内在住の65歳以上の方は無料(証明書等提示)
  ※本料金で、館内の展示すべてをご覧いただけます。 展示点数約300点
住所:〒530-0005大阪府大阪市北区中之島1-1-26
TEL:06-6223-0055
URL:大阪市立東洋陶磁美術館

国宝・飛青磁花生 こくほう・とびせいじ はないけ 元時代・14世紀 龍泉窯 高27.4cm 住友グループ寄贈(安宅コレクション 登録番号 00556) Photograph KAZUYOSHI MIYOSHI
国宝・飛青磁花生 こくほう・とびせいじ はないけ 元時代・14世紀 龍泉窯 高27.4cm 住友グループ寄贈(安宅コレクション 登録番号 00556) Photograph KAZUYOSHI MIYOSHI

釉上に鉄斑を散らした青磁は、日本では「飛青磁」と呼ばれ、茶人らに好まれてきました。この作品はその中でも釉色・鉄斑の現れ方ともに優れた作例のひとつです。この瓶は俗に「玉壺春」と呼ばれる器形です。ほっそりした頸と豊かに膨らんだ胴部が好対照をなして、見事な均整美を見せています。高台は畳付から5ミリほど釉を削っており、露胎部は濃い赤褐色となっています。鴻池家伝来品であり、類品がイギリスのヴィクトリア&アルバート美術館とスイスのバウアー・コレクションなどに見られます。

館蔵の中国陶磁、韓国陶磁、日本陶磁約300点を展示いたします。
・安宅コレクション中国陶磁・韓国陶磁
・李秉昌コレクション韓国陶磁
・日本陶磁
・沖正一郎コレクション鼻煙壺

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