秋季特別企画展「文人の行き交う街-近江商人が紡いだネットワーク-」観峰館

秋季特別企画展「文人の行き交う街-近江商人が紡いだネットワーク-」観峰館

名称:秋季特別企画展「文人の行き交う街-近江商人が紡いだネットワーク-」観峰館
日時:2021年9月18日(土)~11月21日(日)
住所:〒529-1421滋賀県東近江市五個荘竜田町136
TEL:0748-48-4141
URL:観峰館

重要文化財 烏丸光広「無価宝珠詠草」寛永6年(1629)永源寺蔵
重要文化財 烏丸光広「無価宝珠詠草」寛永6年(1629)永源寺蔵

近江商人ゆかりの東近江・近江八幡地域は、江戸時代以降、多くの文人が訪れ、商人の旧家には、貴重な書画作品が伝来しています。特に江戸後期には、幕末の三筆の一人・貫名菘翁を中心に、巌谷一六、野口小蘋などの文人たちのネットワークが築かれていた痕跡をたどることができます。このネットワークの背景には、文人たちを支える近江商人たちの活動があり、同地域の文人たちが行き交う街は、彼らが紡いだものともいえます。他方、近江商人たちは、家業を通して故郷の寺院に様々な美術をもたらし、東近江地域には、京都などの近隣地域とは異なる文化が育ちました。

この展覧会は、全国的に希少な「書の文化にふれる博物館」である観峰館が、所在する東近江地域の近江商人の末裔たちが大切に守り伝えてきた書画を通して、彼らが紡いだ文人たちの交流と、同地域の「特殊性」を探るものです。

烏丸光広「遺偈」寛永15年(1638)法雲院蔵
烏丸光広「遺偈」寛永15年(1638)法雲院蔵
「涅槃図」元文2年(1737)寄附 乾徳寺蔵
「涅槃図」元文2年(1737)寄附 乾徳寺蔵
貫名菘翁「いろは大字屏風(右隻)」安政4年(1857)観音正寺蔵
貫名菘翁「いろは大字屏風(右隻)」安政4年(1857)観音正寺蔵
貫名菘翁「いろは大字屏風(左隻)」安政4年(1857)観音正寺蔵
貫名菘翁「いろは大字屏風(左隻)」安政4年(1857)観音正寺蔵
貫名菘翁「寿」江戸末期 個人蔵
貫名菘翁「寿」江戸末期 個人蔵
貫名菘翁「湖山柳景図」江戸末期 個人蔵
貫名菘翁「湖山柳景図」江戸末期 個人蔵
小林卓斎「無息」明治10年(1877)江頭町自治会所蔵
小林卓斎「無息」明治10年(1877)江頭町自治会所蔵
小林卓斎「「注意」扁額」明治34年(1901)個人蔵
小林卓斎「「注意」扁額」明治34年(1901)個人蔵
野口小蘋 画 巌谷一六 賛「月琴桂花図」文久2年(1862)個人蔵
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巌谷一六「如意平安図」明治10年(1877)個人蔵
巌谷一六「如意平安図」明治10年(1877)個人蔵
巌谷一六「行書格言詩軸」明治15年(1882)近江八幡市立資料館蔵
巌谷一六「行書格言詩軸」明治15年(1882)近江八幡市立資料館蔵
巌谷一六「「積善有余慶」扁額」明治中期 個人蔵
巌谷一六「「積善有余慶」扁額」明治中期 個人蔵
『巌谷一六日記』明治8年(1875)6月1日・2日条 甲賀市水口歴史民俗資料館蔵
『巌谷一六日記』明治8年(1875)6月1日・2日条 甲賀市水口歴史民俗資料館蔵
『歙霞樓印存』明治45年(1912)甲賀市水口歴史民俗資料館蔵
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奥文鳴「伴藁蹊像」江戸後期 日牟禮八幡宮蔵
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西川芸々斎「一行書(富在知足貴在求過)」江戸後期 個人蔵
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野口小蘋「松下清風図」慶応2年(1866)個人蔵
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野口小蕙「蓬莱僲侶図」大正8年(1919)個人蔵
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野口謙蔵「緑楓図」昭和8年(1933)個人蔵
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谷鉄臣「行書七言詩軸」明治時代 福圓寺蔵
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「鳳山元瑞頂相」(自賛)正徳3年(1713) 永源寺蔵
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隠元隆琦 賛 逸然性融 画「達磨像」明暦3年(1657)観峰館蔵
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高田敬輔「関羽図」宝暦4年(1754)正明寺蔵
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