企画展「引札-新年を寿ぐ吉祥のちらし」海の見える杜美術館

《女性 扇 梅 竹 牡丹》明治末~大正

名称:企画展「引札-新年を寿ぐ吉祥のちらし」海の見える杜美術館
会期:2021年11月27日(土)~12月26日(日)

時間:10:00〜17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日 
観覧料:一般 1,000円
    高大生 500円
    中学生以下 無料
    ※障がい者手帳などをお持ちの方は半額。介添えの方は1名無料
    ※20名以上の団体は各200円引き
住所:〒739-0481広島県廿日市市大野亀ヶ岡10701
TEL:0829-56-3221
URL:海の見える杜美術館

企画展「引札-新年を寿ぐ吉祥のちらし」海の見える杜美術館
企画展「引札-新年を寿ぐ吉祥のちらし」海の見える杜美術館
《恵比寿 大黒 遊戯 子捕ろ子捕ろ 福来》明治40年(1907)頃
《恵比寿 大黒 遊戯 子捕ろ子捕ろ 福来》明治40年(1907)頃

江戸時代(1603-1868)の中頃から、宣伝のために引札(チラシ)を配りはじめました。昔は版木で1枚ずつ摺っていました。明治時代(1868-1912)になって銅版・石版・活版や印刷革命たる機械印刷の時代を迎えると、短時間で大量に安く印刷できるようになり、また、規制されていた暦(カレンダー)の発行の自由化もあって、毎年正月にはカレンダーつきの引札を、そして他の店よりも美しくインパクトのある引札を全国の商店が競うかのように配りだしました。
その引札には、神々・伝承・物語をはじめとした伝統的な絵や、当時の社会情勢・風俗・流行などが描かれていました。テレビやインターネットもなく口コミが主な情報源の時代に、目を見張る色彩と情報を持つ引札は、それを手に取る人々の心を躍らせ感化したのではないでしょうか。明治時代の末には世帯数を上回る1000万枚以上が全国で配布されるマスメディアとなり、正月の風物詩、引札文化を生み出しました。
このたびの展覧会では、海の見える杜美術館所蔵品の中から、明治時代のお正月用の引札を中心に約1750点を選び出して映像で概略を示すとともに、作家・印刷技法・時代・図様などテーマを設けて約150点の引札を展示します。明治時代の新年の引札文化の一端を感じていただけましたら幸いです。

《恵比寿 大黒 気球 日の出 富士》明治34年(1901)頃
《恵比寿 大黒 気球 日の出 富士》明治34年(1901)頃
《小間物 象 福助》明治35年(1902)頃
《小間物 象 福助》明治35年(1902)頃
《新聞に乗って飛ぶ商人 汽車 船 日の出 勉強家…》五十嵐豊岳 明治中期
《新聞に乗って飛ぶ商人 汽車 船 日の出 勉強家…》五十嵐豊岳 明治中期
《金太郎 鷲》(部分)明治37年(1904)頃
《金太郎 鷲》(部分)明治37年(1904)頃
《幻灯機 母子 松梅》明治34年1901)頃
《幻灯機 母子 松梅》明治34年1901)頃
《酒造 七福神 唐子》明治後期
《酒造 七福神 唐子》明治後期
《女性 扇 梅 竹 牡丹》明治末~大正
《女性 扇 梅 竹 牡丹》明治末~大正
《電話 女性 恵比寿》明治後期
《電話 女性 恵比寿》明治後期
《日の出 鶴》三島文顕 明治中期
《日の出 鶴》三島文顕 明治中期
企画展「引札-新年を寿ぐ吉祥のちらし」海の見える杜美術館
企画展「引札-新年を寿ぐ吉祥のちらし」海の見える杜美術館

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