名称:「資料でたどる明治・大正期の博覧会」旧多摩聖蹟記念館
会期:2021年10月30日(土)〜12月12日(日)
開館時間:10:00~18:00
料金:無料
休館日:水曜日・木曜日
住所:〒2060021 東京都多摩市連光寺5-1-1 都立桜ヶ丘公園内
TEL:042-3370-900
URL:旧多摩聖蹟記念館
「博覧会」は、産業、科学技術、芸術文化などを新興して促進するために、さまざまな生産物や文化財を広く集めて展示し、人びとに見せる催しのことをいいます。
明治時代に入ると、殖産興業政策の一環として「博覧会」が数多く開催されるようになります。その中でも第1回から第5回まで続いた内国勧業博覧会、東京勧業博覧会、東京大正博覧会、そして平和記念東京博覧会の計8件の博覧会は、圧倒的な入場者数を誇り、大変な賑わいを見せました。これらはまさに、現代のオリンピックのような、時代を代表する一大イベントだったのです。
こうした博覧会への出品や入賞は、当時の人びとにとっての〝あこがれ〟でした。豊道春海や松本芳翠らの昭和期を代表する書家たちもまた、博覧会での入賞によって全国に名を響かせています。
本展で展示する熊谷直彦「山水之図」は、第4回内国勧業博覧会に出品され、のちに明治天皇の手元に移り、明治天皇御遺愛品として片山東熊に下賜されたものです。このように博覧会は、明治天皇や大正天皇をはじめ、皇族たちともゆかりのある催しでした。彼らはしばしば博覧会に行幸し、イベントに華を添えています。
連光寺の名主・富澤家には博覧会にまつわる資料が数多く伝わっています。それらの中には絵はがきや「東京勧業博覧会開会式会場略図」など、当時の様子が窺える資料があります。本展ではこれらの博覧会に関連する資料と博覧会出品者たちの作品とを併せて紹介し、明治・大正期の博覧会のリアルなすがたに迫ります。
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