名称:「作陶50年記念 上瀧勝治展 磁器に咲く花」佐倉市立美術館
会期:2021年10月30日(土)~12月19日(日)
会場:佐倉市立美術館2階展示室
観覧料:高校生以上500円(前売り及び20名以上の団体400円) 中学生以下無料
住所:〒285-0023千葉県佐倉市新町210
TEL:043-485-7851
URL:佐倉市立美術館
佐倉市立美術館は、開館以来、佐倉・房総ゆかりの作家についての調査・研究を活動の大きな柱とし、その結果として の展覧会も数多く開催してきた。今年度は、佐倉に窯を築いた陶芸家・上瀧勝治(うわたき・かつじ)の展覧会を開催する。
日本有数の磁器の産地・佐賀県有田に生まれた上瀧は、はじめ、白磁や青磁器で高い評価を受けた。その後、表面の光沢を抑え、 光を柔らかく包み込むような効果をあげる葆光磁(ほこうじ)の研究に取り組む。その葆光磁に、さらに布に顔料を染み込ませることで文様を描き出す布染めを 使用し、華やかな中にもしっとりとした味わいのある作品を創り出した。この葆光布染彩磁と呼ぶ技法は、上瀧の代表的な技法として知られるようになった。
本展では、2021(令和3)年に傘寿を迎え、作陶50年を経過したのを記念して、上瀧勝治の初期から最新作までの約50点を一堂に集めて紹介する。有田の伝統を、佐倉の風土で培った繊細な色と作家の時代感覚により昇華した瑞々しい作品群を楽しんでほしい。
《上瀧勝治(うわたき・かつじ)》
1941年、佐賀県有田町に瀧山窯主の三男として生まれる。有田工業高等学校窯業科を卒業し1971年より作陶を始める。 1973年独立し、佐倉に勝山窯を築窯する。1975年日本工芸会東京支部の伝統工芸新作展(現、東日本伝統工芸展)に初入選し、 翌年には《青白磁壺》が東京都教育委員会賞を受賞したのを皮切りに多数受賞する。 日本伝統工芸展には1975年の初入選依頼、連続して出品・入選する。 1978年田村耕一に師事、この年より葆光布染彩磁の研究をはじめる。日本伝統工芸展、日本陶芸展などを中心に作品を発表するかたわら、 佐倉美術協会工芸・彫刻部会の中心メンバーとして「佐倉焼」を提唱し、地域の陶芸文化醸成に尽力する。 また、長年にわたり新春佐倉美術展の審査員として、当地の工芸の質的向上にも寄与する。 2007年千葉県教育功労者の芸術・文化の部で表彰を受けた。
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