伊奈英次 作品展 「天皇陵」日本カメラ博物館

檜隈坂合陵 (ひのくまのさかあいのみささぎ) (第29代欽明天皇 奈良県高市郡)2001年撮影

名称:伊奈英次 作品展 「天皇陵」日本カメラ博物館
会期:2021年11月2日(火)~11月28日(日)
展示内容:神武天皇から昭和天皇まで歴代天皇陵124基を撮影したシリーズより67点を展示。寺院の中や郊外の野辺、山奥を訪ねて撮影された景観により、連綿と続く歴史が写されている。
展示点数:67点(全てモノクロ)
図録販売:今回展示される作品を収めた図録を制作し、フォトサロン受付にて販売します。または通信販売もご利用いただけます。
開館時間:10:00~17:00
休館日:毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)
入館料:無料
住所:〒102-0082東京都千代田区一番町25 JCII一番町ビルB1F
TEL:03-3263-7110
URL:日本カメラ博物館

畝傍山東北陵 (うねびやまのうしとらのすみのみささぎ) (第1代神武天皇 奈良県橿原市)2005年撮影
畝傍山東北陵 (うねびやまのうしとらのすみのみささぎ) (第1代神武天皇 奈良県橿原市)2005年撮影

 JCIIフォトサロンでは、来る2021年11月2日(火)から28日(日)まで、伊奈英次作品展「天皇陵」を開催します。
 伊奈氏は、都市、環境、歴史などを切り口に日本の近現代をテーマにした作品が内外で高く評価されている写真作家です。本展では、歴代天皇の陵墓を8×10のカメラ※でとらえたシリーズの中から67点(すべてモノクロ)を展示いたします。
 1989年の昭和天皇崩御の際に皇居前広場で悲嘆にくれる人々の姿を見た伊奈氏は、「日本とは」「国家とは何か」という問いを投げかけられたように感じました。暫く後に、武蔵野御陵(第124代昭和天皇陵)参拝の機会を得て、森に囲まれた荘厳な雰囲気に圧倒され、古代より現在に至る日本の歴史と天皇陵に強い関心を持ちました。これを契機に、世界に類例を見ない万世一系の王朝が続いているという神話と実話が混在する歴代天皇陵を訪ね始め、7年の歳月をかけて124基全てを撮影したのです。
 史料を調べ背景に思いを巡らせながら撮影された作品には、寺院の中や里山の野辺、山奥などに存在する各御陵が写されています。鳥居や真垣が繰り返し現れる景観のタイポロジーにより、連綿と続く歴史が表現されている作品群です。
※ 8×10インチの大判シートフィルム使用により高精細の写真が得られ、操作によってゆがみ補正可能などの特徴をもつカメラ。

伊奈 英次 (いな・えいじ)
1957年4月3日、愛知県名古屋市生まれ。
1977年、中部工業大学工業物理科中退。
1984年、東京綜合写真専門学校研究科を卒業。以降、フリーランスの写真家として日本の近現代をテーマに作品を制作・発表。
傍ら、1989年より東京綜合写真専門学校にて教鞭をとり、2012年より同校校長を務めて現在に至る。
[受賞]
1988年 第4回写真の町東川賞 新人作家賞
1998年 レオポルド・ゴドフスキー・ジュニア カラー写真賞 2席入賞(アメリカ)
2009年 2009フォトシティさがみはら さがみはら写真賞
2009年 カッセルフォトブックアワード2009(ドイツ)
[主な個展]
1984年「In Tokyo」ZEIT – FOTO SALON(東京)、1995年「WASTE」かねこ・あーとギャラリー(東京)、 2008年「EMPERORS」ZEIT – FOTO SALON(東京)/「IN TOKYO+EMPEROR OF JAPAN」ギャラリー・アートアンリミテッド(東京)、2020年「残滓の結晶」Canon ギャラリーS(東京)
[写真集]
『WASTE』(伊奈英次、1995年)、『WASTE』(Nazraeli Press、1998年[英文])、『Emperor of Japan』(Nazraeli Press、2008年[英文])、『Wacht』(Nazraeli Press、2010年[英文])、小原誠之 文/萩原誠 構成『The Door into North Helsinki』(Petit Grand Publishing, Inc.、2011年)、福田幹 編/コンスタンティン・カタストロフ訳『YASUKUNI』(Far East Publishin、2015年)ほか。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「返還30年 岐阜の赤羽刀総覧ー美濃伝をたどるー」岐阜県博物館
  2. 「春岱-稀代の名工-」瀬戸市美術館
  3. 特別展「岩合光昭写真展 こねこ」秋田県立近代美術館
ページ上部へ戻る