名称:特別展「菱田春草 -故郷につどう珠玉の名画-」飯田市美術博物館
会期:2021年10月9日(土)~11月7日(日)
開館時間:午前9時 30 分~午後5時(入館は午後4時 30 分まで)
休館日:10 月 11・18・25 日、11 月1・4日
観覧料:一般:700 円(600 円)、高校生:無料、小中学生:無料
※( )内は 20 人以上の団体料金。
障がい者手帳等をご持参の方と、付添の方1人は無料
住所:〒395-0034長野県飯田市追手町2-655-7
TEL:0265-22-8118
URL:飯田市美術博物館
令和3年(2021)は、菱田春草(1874~1911)の没後 110 年という節目の年にあたります。
飯田市美術博物館では、これを記念した特別展を開催します。
菱田春草は明治7年に飯田・仲ノ町に生まれた日本画家です。飯田学校(現・飯田市立追手町小学校)を経て、東京美術学校(現・東京藝術大学)に学び、卒業後は日本美術院の結成に参加しました。ここで岡倉天心の指導のもと、日本画の近代化をめざした研究をおこない、「朦朧体」などの画風を創出して日本画壇をリードします。しかし彼の作品は先鋭に過ぎたため世の理解が追いつかず、常に激しい非難にさらされました。ですが彼は信念を曲げず、理想とする日本画のありようを追求し続けます。春草は満 36 歳という若さで没しますが、彼の活動は以後の日本画の進むべき道すじを示し、また彼の作品は多くの人々を魅了しました。
本展では、重要文化財に指定されている《黒き猫》《賢首菩薩》《王昭君》を中心に、初期の大作《水鏡》、朦朧体期の《菊慈童》、晩年の六曲屏風《雀に鴉》など、学生時代から晩年にいたるまでの代表作48点を一堂に会します。特に《微笑》《水鏡》《黒き猫》などは、飯田市美術博物館では初めての展示となります。また、生誕地・飯田ならではの企画として、制作途上で中断した大作《雨中美人》などの未完成作品や、作品制作のために描いたスケッチ・下絵類も紹介します。
故郷・飯田に集結した珠玉の名画をつうじて春草芸術の神髄に触れていただき、未完成作品などの資料によって春草の真摯な制作姿勢をご覧いただきます。
【主な出品作品】
第1章 美術学校と初期の制作
明治28年 《寡婦と孤児》 東京藝術大学蔵
明治30年 《微笑》 東京国立博物館蔵
明治30年 《水鏡》 東京藝術大学蔵
第2章 朦朧体の時代
明治33年 《菊慈童》[県宝] 飯田市美術博物館蔵
明治34年 《白き猫》 春草会蔵(飯田市美術博物館寄託)
明治35年 《王昭君》[重文] 龍澤山 善寳寺蔵(東京国立近代美術館寄託)
第3章 米欧遊学と五浦移転
明治37年 《曙》 播磨屋本店蔵
明治40年 《賢首菩薩》[重文] 東京国立近代美術館蔵
明治41年 《林和靖》 茨城県近代美術館蔵
第4章 闘病と代々木時代
明治42年 《落葉》 福井県立美術館蔵
明治43年 《雀に鴉》 東京国立近代美術館蔵
明治43年 《黒き猫》[重文] 永青文庫蔵
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