「中国憧憬-周文の《山水図》と唐物-」石川県立美術館

「中国憧憬-周文の《山水図》と唐物-」石川県立美術館

名称:「中国憧憬-周文の《山水図》と唐物-」石川県立美術館
会期:2021年10月23日(土) ― 2021年12月5日(日)
開館時間:9:30 ― 18:00(入場は17:30まで)
休館日:中無休
会場:前田育徳会尊經閣文庫分館
観覧料:一般 大学生 高校生以下 65歳以上
  個人 370円 290円 無料 290円
  団体 290円 230円 無料 290円
  ※団体は20名以上。65歳以上の方は団体料金でご覧になれます。
住所:〒920-0963石川県金沢市出羽町2-1
TEL:076-231-7580
URL:石川県立美術館

古来より、わが国の歴史は大陸である中国から影響を受けています。政治外交はもとより、宗教・文化まで広く及び、いつの時代も中国に対し憧れのまなざしを向けていました。
 中国の絵画において、最上の画題とされたのが「山水」であり、描くにあたっては「人物画」に次いで難しいとされました。自然の景色であることはもちろん、神仙の棲む聖域であり、隠遁の象徴、理想郷でもあったのです。
 室町時代前期に活躍した天章周文は、この時代を代表する禅僧画家で、幕府の御用を務めていました。京都・相国寺にて寺宝を管理する立場にあったことから、舶載された中国画を多く目にしたのでしょう。応永30年(1423)、幕府の朝鮮派遣使節に加わった周文が、朝鮮で山水画を描いたところ、絶賛されたと伝えられています。
 周文に関する研究は、大正から昭和初期に進み、山水を描いた2点が国宝に指定されています。郭煕・馬遠・夏珪など、中国を代表する山水画家の特徴をうまく融合させた点が特徴で、室町時代の詩画軸の多くが「周文筆」との伝承を持つように、「室町時代の水墨画の先駆者」と位置づけられています。「雪舟の師」にあたることから、江戸時代においてもその関心は高く、前田育徳会所蔵の重要文化財《四季山水図》屏風の両脇には「周文筆 探幽斎記」と狩野探幽による極めが記されます。
 本特集では、周文の⦅四季山水図⦆屏風をはじめ、前田家が江戸時代に収集した文房具などの唐物を紹介します。

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