常設展「Young -それぞれの初期作品/アール・デコと讃岐工芸」高松市美術館

常設展「Young -それぞれの初期作品/アール・デコと讃岐工芸」高松市美術館

名称:常設展「Young -それぞれの初期作品/アール・デコと讃岐工芸」高松市美術館
会期:2021年10月2日(土曜日)~12月26日(日曜日)
  ※令和3年10月25日(月曜日)と11月1日(月曜日)は臨時開館いたします。
休館日:月曜日
開館時間:午前9時30分~午後5時
  (ただし、特別展開催期間10月2日~11月3日及び11月13日~12月19日の金曜日・土曜日は、午後7時まで)
  ※令和3年10月25日(月曜日)と11月1日(月曜日)は臨時開館いたします。
会場:1階常設展示室
主催:高松市美術館
観覧料:
  【一般】 200円(160円)
  【大学生】150円(120円)
  【65歳以上・高校生以下】無料
  ※( )内は20名以上の団体料金
住所:〒760-0027香川県高松市紺屋町10-4
TEL:087-823-1711
URL:高松市美術館

[常設展示室1] Young -それぞれの初期作品
画像:中園孔二《無題》
(C)Nakazono Family Courtesy of Tomio Koyama Gallery Photo by Ken Kato

[常設展示室1] Young -それぞれの初期作品

本展では、所蔵作品の中から画業の初期や20代から30代の比較的年齢が若い時期に制作された作品を展示します。自身の作風をすでに確立しているもの、代表作となるシリーズとは全く違った作品を制作しているものなど、その後のキャリアから過去を振り返るとまた違った見方ができる作品ばかりです。
 工藤哲巳がパリに移り住んですぐに制作された《あなたの肖像》は、彼の作品の特徴であるグロテスクな表現と、生涯をかけて取り組んだテーマが見られます。また、束芋の《にっぽんのちっちゃい台所》のオリジナルである《にっぽんの台所》は、彼女の大学の卒業制作で、台所を舞台にしたアニメーションを含むインスタレーションで発表当時から大きな話題を呼びました。さらに、東京藝術大学在学中から注目を集め活躍しましたが、25歳の若さでこの世を去った中園孔二の《無題》は、複雑に描きこまれた画面から溢れる才能を感じとることができるでしょう。
 若い作家たちの光る才能を、それぞれが生きた時代を思い起こしながら、お楽しみください。

大須賀喬《黄銅花器》 撮影:高橋章
大須賀喬《黄銅花器》 撮影:高橋章

常設展示室2 アール・デコと讃岐工芸
1920-30年代にヨーロッパで流行した装飾様式「アール・デコ」。アール・ヌーヴォ様式を踏襲しながらも、工業化とともに発展した素材に合わせて、より直線的、左右対称で幾何学的なデザインに変化したアール・デコ様式は、同時代に日本にも伝わり、工芸家たちがこぞって作品に取り入れました。その影響は、漆芸家の磯井如真や音丸耕堂、金工家の北原千鹿や大須賀喬、鴨政雄ら、香川出身の工芸家の作品にも見られます。そして、彼らのアール・デコ様式を取り入れたデザインは、現在の作家にも影響を与え続けています。
 北原千鹿《花燭台》や大須賀喬《黄銅花器》は、草花が直線的なデザインで表現され、当時最先端であったアール・デコ様式を取り入れていることがわかります。帝展で第一位の賞である特選をとるため、様々なデザインを取り入れた音丸耕堂の《彫漆双鯰之圖料紙箱》にもその様式は見られます。また、時代が下った太田儔や磯井正美の作品にも、先人の作品によって受け継がれたアール・デコ的な要素が見てとれるでしょう。
 近代工業とともに発展し、その後の工芸作品のデザインに大きな影響を与えたアール・デコ様式を讃岐の工芸家たちの作品とともにお楽しみください。

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