「ミニマル/コンセプチュアル ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960-70年代美術」愛知県美術館

ソル・ルウィット《ストラクチャー(正方形として1、2、3、4、5)》1978-80年 滋賀県立美術館 © 2021 The LeWitt Estate

名称:「ミニマル/コンセプチュアル ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960-70年代美術」愛知県美術館
会期:2022年1月22日(土)〜3月13日(日)
会場:愛知県美術館
住所:愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター 10階
開館時間:10:00〜18:00(金曜日は20:00まで)
※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日
観覧料:一般 1,400円(1,200円)、高校・大学生 1,100円(900円)、中学生以下 無料
  ※( )内は前売券および20名以上の団体料金
主催:愛知県美術館、日本経済新聞社、共同通信社
共催:ノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館
後援:大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館、ゲーテ・インスティトゥート東京
協力:日本航空
住所:〒461-8525愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター10F
TEL:052-971-5511
URL:愛知県美術館

 ゲルハルト・リヒター《エリザベート(CR104-6)》1965年 東京都現代美術館 © Gerhard Richter 2021 (07042021)
ゲルハルト・リヒター《エリザベート(CR104-6)》1965年 東京都現代美術館 © Gerhard Richter 2021 (07042021)

 ミニマル・アートという言葉は、作家の個性を示すような表現性を捨て去り、幾何学的で単純なかたちの絵画や彫刻を制作した、1960年代アメリカの新しい美術動向の呼称として広まりました。その代表的な作家であるカール・アンドレとダン・フレイヴィンは、自ら手を動かすことをやめ、工業的に生産された金属の板やブロック、既製の蛍光灯などを用いて作品を制作しました。そうした状況のなかで、ソル・ルウィットは物理的な作品よりも、その構成の規則となるコンセプトこそが重要であるとして、コンセプチュアル・アートへの道を開きます。
 アートにとって最も重要なのはコンセプトであるとする考え方は、同時多発的に国際的な広がりをもっていました。たとえば、ドイツのハンネ・ダルボーフェンは、数字の計算という思考の過程それ自体を作品として提示し、ニューヨークを拠点とした河原温は、起床時間を記した絵葉書を知人に毎日送り続けました。フランスのダニエル・ビュレンは、場を異化するストライプ模様を街中などのさまざまな場所に設置し、イギリスのギルバート&ジョージは、自らを生きた彫刻とみなし、彼らの日常それ自体がアートであると考えました。
 ドロテ&コンラート・フィッシャー夫妻は、1967年にデュッセルドルフにギャラリーを開き、同時代の国際的な動向をいち早く紹介しました。本展では、ノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館の全面的な協力のもと、フィッシャー・ギャラリーが保管していた貴重な作品や資料、ならびに日本国内に所蔵される主要な作品を通じて、全18作家の活動から1960-70年代のミニマル・アートとコンセプチュアル・アートを振り返ります。

ドロテ・フィッシャーとコンラート・フィッシャー 1969年 Photo: Gerhard Richter
ドロテ・フィッシャーとコンラート・フィッシャー 1969年 Photo: Gerhard Richter
ハンネ・ダルボーフェン 《7月1日―31日の賃金・給与リスト、 1968年7月25日》 1968年 ノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館 © VG BILD-KUNST, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 G2678; Photo: Achim Kukulies, Düsseldorf
ハンネ・ダルボーフェン 《7月1日―31日の賃金・給与リスト、 1968年7月25日》 1968年 ノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館 © VG BILD-KUNST, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 G2678; Photo: Achim Kukulies, Düsseldorf
ダニエル・ビュレン 《定まらないフォルムの絵画》 1965年 国立国際美術館 © DB - ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021 G2678
ダニエル・ビュレン 《定まらないフォルムの絵画》 1965年 国立国際美術館 © DB – ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021 G2678
ダン・フレイヴィン《 無題(タトリンのためのモニュメント)》 1967–70年 東京都現代美術館 © 2021 Stephen Flavin / ARS, New York / JASPAR, Tokyo G2678
ダン・フレイヴィン《 無題(タトリンのためのモニュメント)》 1967–70年 東京都現代美術館 © 2021 Stephen Flavin / ARS, New York / JASPAR, Tokyo G2678
フィッシャー・ギャラリーにおけるソル・ルウィット《隠された立方体のある立方体》の展示 1968年 © 2021 The LeWitt Estate; Photo: Fred Kliché
フィッシャー・ギャラリーにおけるソル・ルウィット《隠された立方体のある立方体》の展示 1968年 © 2021 The LeWitt Estate; Photo: Fred Kliché
ソル・ルウィット《隠された立方体のための提案》 制作年不詳 ノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館 © 2021 The LeWitt Estate; Photo: Achim Kukulies, Düsseldorf
ソル・ルウィット《隠された立方体のための提案》 制作年不詳 ノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館 © 2021 The LeWitt Estate; Photo: Achim Kukulies, Düsseldorf
ソル・ルウィットの展覧会「4つの壁の4つの縁から生じる線」の招待状 1975年 ノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館 © 2021 The LeWitt Estate; Photo: Achim Kukulies, Düsseldorf
ソル・ルウィットの展覧会「4つの壁の4つの縁から生じる線」の招待状 1975年 ノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館 © 2021 The LeWitt Estate; Photo: Achim Kukulies, Düsseldorf
ギルバート&ジョージ《アーチの下で(ボックス)》 1969年 ノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館 © 2021 Gilbert & George; Photo: Achim Kukulies, Düsseldorf
ギルバート&ジョージ《アーチの下で(ボックス)》 1969年 ノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館 © 2021 Gilbert & George; Photo: Achim Kukulies, Düsseldorf

1960-70年代は、社会的な変革と連動しながら、アートにおける新しい価値観が次々に生まれた時代でした。そこで生まれた価値観や考え方は、今日の現代美術の源流をなすものであると言っても過言ではないでしょう。本展では、デュッセルドルフのノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館の全面的な協力のもと、フィッシャー・ギャラリーが保管していた貴重な作品や資料、ならびに日本国内に所蔵される主要な作品を通じて、全18作家の活動から1960-70年代のミニマル・アートとコンセプチュアル・アートを振り返ります。

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