名称:公開制作83「岩井優 ハウツー・クリーンアップ・ザ・ミュージアム」府中市美術館
会期:2021年12月18日(土曜日)から2022年2月27日(日曜日)まで
休館日:月曜日(1月10日を除く)、12月29 日から1月3日(年末年始休館)
1月11日、2月24日
開館時間:午前10時から午後5時
観覧料:無料
会場:公開制作室(府中市美術館1階)
住所:〒183-0001東京都府中市浅間町1-3 都立府中の森公園内
TEL:042-336-3371(ハローダイヤル)
URL:府中市美術館
府中市美術館はさまざまな人が関わって運営されています。
そして関わる人、来場する人によってもこの美術館の見え方、捉え方は異なるでしょう。今回さまざまな思いや視点が交差する場所=美術館を焦点に制作しようと思います。
公開制作をとおして見えないものを想像的に考えたり、美術館内部から見える両義的な事象へアプローチできればと考えています。 (岩井優)
岩井優は、東京を拠点に活動する美術家です。2000年代前半から洗浄や清掃をテーマに定め、映像やインスタレーション、パフォーマンスを国内外で制作、発表してきました。
わたしたちは健康に生きるために、またくらしを豊かにするために洗浄や清掃をおこない、したがってこれらは日常的で身体化された行為となっています。しかし一歩下がって見渡すと、そこには儀式性が含まれていたり、現代人の潔癖主義が映っていたり、働くことの意味が隠れていたりするのに気づきます。
わたしたちの身体やくらしや文化や社会に深く広く関わってくるこのテーマに、岩井は、あたたかなユーモアと想像力、そしてスパイスの効いた批評精神をもって取り組みます。
広い床と大きなガラス面を有し、展示室に作品が並ぶ美術館では、この場所特有の清掃活動が毎日繰り広げられています。岩井はすでに取材を終えて、日頃は表に見えない美術館の清掃活動に、さまざまな角度からスポットライトを当てる計画を立てています。「わざわざそんなことをしなくても」と思ったみなさん、たまには隠されているものに目をむけて、なぜ隠されているのか、そもそも隠すべきなのかについて、いっしょに考えを巡らしてはみませんか。1年間の埃を落として新しい年を迎える季節に、岩井の指南で美術館を掃除してみたらどうなるでしょう。レッツ・クリーンアップ・ザ・ミュージアム!
岩井優 (いわいまさる)
1975年、京都府生まれ、東京都を拠点に活動。2009年東京芸術大学美術研究科後期博士課程修了。博士(美術)。
映像やインスタレーション、パフォーマンスを通して、洗浄や清掃という行為の背後にある社会的な意味をあきらかにする。国内外での滞在制作やワークショップの経験から、複数の参加者との共同制作にも力を発揮する。
近年の展覧会に「リボーンアート・フェスティバル」(2017年 石巻、宮城)、「新・今日の作家展2018 定点なき視点」(2018年 横浜市民ギャラリー、神奈川)、「ヨコハマトリエンナーレ2020」(2020年 横浜美術館、神奈川)など。個展に「習慣のとりこ」(2015、2016年 秋田公立美術大学、BIYONG POINT Gallery、秋田)、岩井優佐賀滞在制作個展(2016、2017、2018年 ギャラリーシルクロ、佐賀)、「Control Diaries」(タクロウソメヤ コンテンポラリーアート、東京 2020年)など。
岩井 優ウェブサイト
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