「古伊万里幻獣大全展」戸栗美術館

「古伊万里幻獣大全展」戸栗美術館

名称:「古伊万里幻獣大全展」戸栗美術館
会期:2022年1月7日(金) ~ 3月21(月・祝)
開館時間:10:00~17:00(入館受付は16:30まで)
  ※毎週金曜日・土曜日は10:00~20:00(入館受付は19:30まで)
休館日:月曜日・火曜日
  ※1月10日・3月21日(月・祝)は開館。
入館料:一般1,200円/高大生700円/小中生400円
  ※1月7日(金)~1月30日(日)は新成人の方は入館料無料。
住所:〒150-0046東京都渋谷区松濤1-11-3
TEL:03-3465-0070
URL:戸栗美術館

色絵 龍鳳凰文 雪輪形鉢   伊万里 江戸時代(18世紀前半)   口径24.0㎝ 戸栗美術館所蔵
色絵 龍鳳凰文 雪輪形鉢   伊万里 江戸時代(18世紀前半)   口径24.0㎝ 戸栗美術館所蔵

幻獣とは伝説、伝承上の動物のこと。『幻獣辞典』(Jorge Luis Borges “El Libro De Los Seres Imaginarios”1967)にて「想像の存在」と訳されるものたちを指す。江戸時代に実用品として作られた伊万里焼(古伊万里)には、龍や鳳凰、麒麟、獅子といった「想像の存在」が器種、文様の主副問わずしばしばあらわされている。こうした幻獣は辟邪(悪いものを退ける)や瑞祥(めでたいことが起こる前ぶれ)として古来尊ばれてきた瑞獣である。生活の中で使用するうつわに破邪招福のモチーフが度々選ばれたのには、健康で豊かな暮らしを祈る人々の願いが込められているのだろう。
「想像の存在」に加えて、現代の創作物においては実在の動物であっても特別な力を備えたものに対して「幻獣」という言葉を使用することがある。本展ではこの考え方を応用し、江戸時代に魔除けや強さの象徴として親しまれた虎や、仙人の乗り物で長寿の象徴である鶴といった、物語の中で特別な意味を持った動物も「幻獣」として扱う。
2022年は壬寅。厳しい冬が終わり、陽の気が満ちる芽吹きの年とされる。破邪招福の動物を中心に、世の中を明るく照らしてくれそうな幻獣の描かれた古伊万里約80点を紹介する。

色絵 獅子 伊万里(柿右衛門様式) 江戸時代(17世紀後半) 高 14.3㎝ 戸栗美術館所蔵
色絵 獅子 伊万里(柿右衛門様式) 江戸時代(17世紀後半) 高 14.3㎝ 戸栗美術館所蔵
染付 竹虎文 皿 伊万里 江戸時代(19世紀)   口径53.6㎝ 戸栗美術館所蔵
染付 竹虎文 皿 伊万里 江戸時代(19世紀)   口径53.6㎝ 戸栗美術館所蔵

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「動き出す浮世絵展 TOKYO」寺田倉庫G1
  2. 特別展「答志島~古代から続く海民たちの島」鳥羽市立海の博物館
  3. 「うつす美 ─ 江戸時代の絵画学習」京都府京都文化博物館
ページ上部へ戻る