「大久保紗也展 We are defenseless. / We are aggressive. (無防備なわたしたち/攻撃的なわたしたち) 」日本橋三越本店

therapy / exorcism 2021年 アクリル、油彩、キャンバス

名称:「大久保紗也展 We are defenseless. / We are aggressive. (無防備なわたしたち/攻撃的なわたしたち) 」日本橋三越本店
会期:2022年1月19日(水) ~ 2022年1月31日(月) 最終日は午後5時閉場
会場:日本橋三越本店 本館6階 美術 コンテンポラリーギャラリー
住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
TEL: 03-3241-3311
URL: 日本橋三越本店

Supporting body ( twice )   2021年  アクリル、油彩、キャンバス
Supporting body ( twice ) 2021年 アクリル、油彩、キャンバス

大久保紗也氏は1992年福岡県生まれで、2017年京都造形芸術大学大学院芸術専攻ペインティング領域を修了し、現在は京都を拠点に活動しております。輪郭線として表現される記号的なイメージと、物質感を伴うフェノメラルな像のうねりという、2つの分離した要素を共存させた絵画を制作しています。モチーフとなる人体の様々なパーツや、人間が日常で使うあらゆるポーズは、大久保氏が日々描いているドローイングがもととなっています。大久保氏にとって絵画は、物体としても平面としても生み出せる曖昧な表現であり絵画表現を追求する動機となっており、自身の制作に関して「平面空間におけるモノや人の存在、実存について探る行為」と語っています。
三越コンテンポラリーギャラリーでは、本展で大久保氏が初めて発表する新シリーズ、近年取り組んでいる波板のトタンを支持体に使用した作品の新作、以前より長く制作を続けているキャンバスパネルシリーズの新作など、約20余点をご紹介いたします。
世界がパンデミックという脅威に晒され、見えない何かに怯え、怒り、そして身体的にも精神的にもソーシャルディスタンスが強制的に求められている今。当たり前にできていたコミュニケーションが突如として取れなくなり、ニューノーマルな様式を迫られる日常の中でのホスピタリティの精神と、人間が本能的に持ち合わせている加虐性との間にある行為のグラデーションを探ります。ものごとの事象の不確かさから生まれる歪みや揺らぎを、大久保氏の絵画表現を通して今一度思いめぐらせられるような空間となれば幸いです。

subjugation   2021年  アクリル、油彩、キャンバス
subjugation 2021年 アクリル、油彩、キャンバス

We are defenseless. / We are aggressive. (無防備なわたしたち/ 攻撃的なわたしたち)
これは私自身の経験から、また目に見えないウイルスによって変化したコミュニケーションの側面か ら記した、ホスピタリティと加虐性についての短いテキストです。
自分ではない他者をケアするということ、 他者の痛みを想像すること。 そこには常に自分の思い上がりと不意な暴力性が伴っている。 サポートなのか?それとも細くよわい腕を捻り上げているのか。 いつも隣り合っている。どちらかではない。 人類初期の殺人(カインとアベルではない)のシーンを考える。 木の実がある。それを見るホモサピエンスが 2 人。 ひとりは木の棒を持っている。 その棒で他者のために木の実を割るのか。 それとも、奪われないよう頭をかち割るのか。 今も、いつでも、人はその手に棒を持っている。                  大久保紗也

大久保 紗也 Saya Okubo
1992 福岡県生まれ
   現在京都を拠点に活動中
学歴
2017 京都造形芸術大学大学院芸術専攻ペインティング領域 修了
2015 京都造形芸術大学美術工芸学科油画コース 卒業
個展
2020 They ‒ WAITINGROOM(東京)
2018 a doubtful reply ‒ WAITINGROOM(東京)
グループ展
2021 ビューイング展 - WAITINGROOM(東京)
2020 10TH – WAITINGROOM(東京)
ビューイング展 - WAITINGROOM(東京)
2019 大鬼の住む島 - WAITINGROOM(東京)
2017 NEWSPACE ‒ WAITINGROOM(東京)
第4回CAF賞入賞作品展 ‒ 代官山ヒルサイドフォーラム(東京)
美大生展2017 – SEZON ART GALLERY(東京)
京都造形芸術大学大学院 修了展 – Galerie Aube(京都)
アワード
2017 第4回CAF賞 白石正美賞
掲載記事
「音楽と美術」p.39、『月刊アートコレクターズ』No.147 (2021年6月号、生活の友社)
「これでわかった! 抽象絵画の世界」p.51、『月刊アートコレクターズ』No.144 (2021年3月号、生活の友社)
「2020年私はこれを買いました!」p.10、「完売作家全データ2021」p.36、『月刊アートコレクターズ』No.143 (2021年2月号、生活の友社)
「コレクション拝見 Vol.76・有田啓さん – 継続することの困難さに挑む、はじまりのコレクション」、『月刊アートコレクターズ』No.142 p.92、        93 (2021年1月号、生活の友社)
丸橋茂幸「現代アートが拓く新たな古都」p.11 (2020 年12 月26 日、産経新聞)
工藤キキ「kiki’s ART TRIPPER」、『NYLON JAPAN』 (2019年11月号、カエルム)
「現代ビジネスマンの嗜み!? アートコレクターの事始め」、『AERA STYLE MAGAZINE』No.42、p.148 (2019年春号、朝日新聞出版)
「完売作家全データ2019」、『月刊アートコレクターズ』No.120、p.52 (2019年3月号、生活の友社)
「世界のエグゼクティブ、そのアート事情。」、『GOETHE』p.81 (2019年1月号、幻冬舎)
 深野一朗「同世代の作家はライバル。「外向的」アート・コレクター小松準也さんの当事者目線とは。」、ミューゼオ・スクエア (2018年11月、https://muuseo.com/square/articles/942)

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る