名称:アキバタマビ 21 第 94 回展覧会「power/point」アーツ千代田3331
会期:2022年1月8日(土)~2月13日(日)
時間:12:00-19:00
備考:金・土は20:00まで
休み:火曜日
料金:無料
会場:201/202:アキバタマビ21
住所:〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14
URL:アーツ千代田3331
アーティスト:小泉桜、竹内康陽、竹久直樹、綱島卓也、中村円香、中村陽道、星加陸、八木幣二郎
【展覧会コンセプト】
アキバタマビ21では、 2022年1月8日より2月13日まで、「power/point」を開催いたします。
本展覧会は、複数名のグラフィックデザイナーによる「展覧会広報物の展覧会」です。
「ポスターは見たことがある」「展示はまだ見てないけどビジュアルがかっこいい」「行けなかったけどこの画像は知っている」…
展覧会広報物は展覧会の開催に先立って流通し、観客にその展覧会や作品のイメージを視覚的に提示するものです。こうした広報物はおおよその場合、作品の記録写真や展覧会から受ける印象などを礎とし、作家本人ではなくデザイナーの手によって制作されています。また今日において展覧会広報物は、従来のようなポスター博物館への収蔵やグラフィックデザイン年鑑などによる価値づけのみならず、instagramやpinterest、tumblrといったヴィジュアル主体のコミュニケーションを特徴とするSNSにおいて幅広く流通しており、その結果、元の展覧会とは全く脈略のないグラフィックにおいて模倣されたり、広報物本来が持つ物理的縮尺は無視された状態で扱われるなど、展覧会やその諸条件を文脈的・実用的に切り離して流通する状況が生じています。
こうした広報物は、作家からの要望や施設が定めたレギュレーション、予算や時間などの制約下において制作されながら、同時に作家より先に展覧会の印象を規定、代弁してしまうものでもあります。しかし、展覧会広報物たちが展覧会や作品、はたまた展示作家やデザイナーからも遊離し、インターネットのなかで「単なるかっこいい画像」として流通するとき、私たちはそれら広報物をどのように鑑賞すれば良いのでしょうか。そして、そうしたものを制作するデザイナーとは、いかなる存在なのでしょうか。
本展ではデザイナーそれぞれが本展の告知物を制作し、実際に告知するのはもちろんのこと、展覧会広報物の二次創作や模倣の際に必要となる、と各自が考えるような「設定資料」も併せて展示します。それによって、展覧会広報物という特殊なグラフィックや、そうした状況の中でデザイナーが制作をすることは一体何事かを検討します。
ここに展示されるのは単なる展覧会のお報せであると同時に、デザイナーが現代のメディア環境を引き受けた上で自らの制作物を切り離し、遊離させるための設定資料でもあるのです。
【出品者 略歴】
○小泉 桜 KOIZUMI Sakura
1997年生まれ。2020年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。
同年に岡本一宣デザイン事務所入社。
https://www.instagram.com/pooooooonhh/
○竹内 康陽 TAKEUCHI Koyo
埼玉県所沢市出身満24歳。グラフィックデザイナー。美術大学卒業後、広告会社を経て現在カイブツに所属。TDC入選など受賞少数。
https://www.instagram.com/koyo_feel_good/
○竹久 直樹 TAKEHISA Naoki
1995年生まれ。2019年多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース卒業、同年よりセミトランスペアレント・デザイン所属。撮影において生じる人称を礎に、制作や展覧会企画、またさまざまな制作者たちとの共同作業を行う。近年の主な展覧会に「ディスディスプレイ」(CALM & PUNK GALLERY、2021)、「沈黙のカテゴリー」(クリエイティブセンター大阪、2021)、「エクメネ」(BLOCK HOUSE、2020)など。
https://pointlessimages.com/
○綱島 卓也 TSUNASHIMA Takuya
1995年神奈川県生まれ。2018年に京都工芸繊維大学工芸科学部デザイン・建築学課程卒業後、京都を拠点にフリーランスとして活動を開始。学術系の出版物および展覧会周辺のグラフィックを、主な実践の対象とする。印刷物の物質的価値と平面上のタイポグラフィという二軸を中心に、エディトリアル/グラフィックデザインの可能性と表現を日々模索している。京都精華大学ポピュラーカルチャー学部/デザイン学部非常勤講師。
https://takuyatsunashima.com
○中村 陽道 NAKAMURA Harumichi
1999年生まれ。多摩美術大学大学院修士課程在学中。グラフィックデザイン/エディトリアルデザインなどを軸に研究・活動中。
http://instagram.com/speedykaisok02/
○ 中村 円香 NAKAMURA Madoka
1996年生まれ。2019年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。
現在、株式会社日本デザインセンターに所属しロゴ制作、ブランディング、エディトリアル、パッケージなどに携わっている。
https://madokanakamura.studio.site/
○ 星加 陸 HOSHIKA Riku
1997年生まれ、京都府出身。京都市立銅駝美術工芸高等学校を卒業後、武蔵野美術大学に入学。同大学を中退。グラフィックデザインを軸に分野を横断した作品を発表https://www.akihsoh.com
○ 八木 幣二郎 YAGI Heijiro
1999年生まれ。都立総合芸術高校卒業後、東京藝術大学在籍中。グラフィックデザインを軸にデザインが本来持っていたはずのグラフィカルな要素を未来から発掘している。若手現代美術家の展示のポスターやビジュアルなどのグラフィックデザインをはじめ、映画ポスターやブックデザインなども手がけている。
https://www.instagram.com/heijiroyagi/
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