王 雪陽 展「将軍令」日本橋三越本店

にゃん鈴を鳴らす 2021 M8 H45.5 x W27.3 x D2 ㎝ 雲肌麻紙、岩絵の具、金泥、金箔

名称:王 雪陽 展「将軍令」日本橋三越本店
会期:2022年2月16日(水) ~ 2022年2月28日(月) 最終日午後5時終了
会場:日本橋三越本店 本館6階 コンテンポラリーギャラリー
住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
TEL: 03-3241-3311
URL: 日本橋三越本店

猫将軍壺  2021  W20 × D20 × H38 ㎝  磁器、疂彩技法、九谷色絵、金彩
猫将軍壺 2021 W20 × D20 × H38 ㎝ 磁器、疂彩技法、九谷色絵、金彩

日本橋三越本店では初となる、王雪陽(オウ セツヨウ)氏の個展を開催いたします。
王氏は独自に開発した釉薬「疂彩(じょうさい)」を用いて陶磁器作品の制作を行ってきました。釉彩画の鮮やかな色彩と、ふっくらとした立体性が調和した唯一無二の作品は、国内外で高く評価されています。近年は、さらなる芸術性の広がりを求め日本画の制作にも取り組んでおり、その瑞々しい感性と高い技術力はジャンルの垣根を超えてますます開花しています。
「将軍令」と題した今展では、日本古来の物語を創造の源泉とした日本画と陶磁器の秀作 約20点を一堂に展覧いたします。
武士が魍魎と勇猛に戦う「合戦図」、桃太郎が仲間と力を合わせ混乱をいさめる「桃大将香炉」など、日々のわたしたちの心の葛藤や、困難に立ち向かう姿とも重なり、美しさの奥に内包されるメッセージにも思わず引き込まれます。
ぜひこの機会にコンテンポラリーギャラリーでご覧ください。

「将軍令」とはそもそも、将士のために、出陣の際や、勝利した際に演奏された楽曲のことである。
太鼓の音は心を躍らせ、将士を祝福しつつ、厄を払うという。 人は常に競争と平穏ではない人生を生きねばならないし、これは人だけに限らず、この世の一切に始まりと終わりがある。しかし、まさにこのようであるからこそ、経験することの一切が生きることの根本的意義となる。
全作品共通のテーマ性として今回はこのストーリーを採用し、この度の日本橋三越本店で開催する第一回個展にあたって、平面芸術である絵画と立体芸術である陶磁器を通して様々な生命を表現してみた。陶磁器には独自技法の「畳彩」を用いており、調合済みの基礎釉と鉱物顔料を調合し、一般的な釉下彩顔料とは異なり、作品表面により立体感がある。日本画は、同様に鉱物顔料を使用しており、自然な色彩と質感を鑑賞して頂けるよう制作している。
最後に、この度の展示が、コロナ禍を生きる皆様に少しでも明るさと前向きさをもたらす一助になればと切に願っております。
王雪陽

桃大将香炉  2021  W23 ×D24 × H20  磁器、疂彩技法、九谷色絵、金彩
桃大将香炉 2021 W23 ×D24 × H20 磁器、疂彩技法、九谷色絵、金彩

王雪陽 (オウ セツヨウ)
Wang Xueyang
略歴
中国内モンゴルに生まれる
2009 中国四川美術学院芸術デザイン科 卒業     
2015 東京藝術大学大学院美術研究科工芸科陶芸専攻修士課程 修了
2018 東京藝術大学大学院美術研究科工芸科陶芸専攻博士課程 博士号 取得
  オリジナル技法[疂彩(じょうさい)]技法の創出
   東京藝術大学博士卒業審査展 野村美術賞 受賞
   東京藝術大学美術館 所蔵
主な展覧会
2018 GALLERY KOGURE 個展(東京)
   日本橋三越本店 酒器展 出品
   上海国際現代アートフェア 出品
   日中連携ネットゲーム「陰陽師オンライン」二周年特別展
2019 北京国際現代アートフェア「芸覧北京」 出品
   アートフェア東京 出品
2020 日本橋三越本店 美術特選会 特集
2021 銀座石川画廊 日本画個展(東京)
   アートフェア東京
   金沢工芸アートフェア
   GALLERY KOGURE 作陶展(東京)

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る