名称:加納典明展「ピンクの犬」/ミヤケマイ 木版画展「B面の猫」福岡三越
会期:2022年2月23日(水·祝) ~ 2022年2月28日(月) [最終日午後5時終了]
場所:福岡三越 9階 岩田屋三越美術画廊
住所:〒810-8544 福岡市中央区天神2-1-1
TEL:092-724-3111
URL: 福岡三越
加納典明展「ピンクの犬」では、加納忠則が自ら足を運び撮りためてきた写真をキャンバスに印画し、アクリル絵の具で加筆した「ピンクの犬」シリーズの最新作を展覧いたします。加納忠則は、独特のインパクトを持つ過激な作風の写真家として知られていますが、2010年頃から写真家としての活動と並行して絵画作品の制作をはじめました。自身の過去の写真をキャンバスに印画し、そこに描きこまれた「ピンクの犬」は、写真と絵画の垣根を超えた表現を探究する作家自身を象徴しているかのようにも感じられます。唐突に現れる「ピンクの犬」は画面上に危うい違和感を生み、作品に心理的な奥行きを与えています。
加納典明(Tenmei Kanoh)
1942年愛知県生まれ。名古屋市立工芸高等学校産業美術科卒業後、小川藤一氏、杵島隆氏に師事。独立後はフリーの写真家としてファッション・広告業界などで活躍。64年、アサヒカメラに掲載した「テオ」を始め、「平凡パンチ」のグラビアページを主な活動の場としてヌード作品を次々発表。69年、「平凡パンチ」のニューヨーク特集の為渡米、当時のユースカルチャーを撮影。この時代を体現したパフォーマーらが集うオージー・パーティを激写したシリーズ「FUCK」により、一躍脚光を浴びる。「月刊THE TENMEI」(93~95年)は70万部の大ヒットとなり、過激なヌード表現で物議を醸す。以後、数々の重要な写真と絵画を発表、またテレビ、映画など様々な分野で活動した加納典明は、戦後日本マスメディアの変遷に大きく貢献した写真家である。日宣美賞、APA賞、朝日広告賞、毎日広告賞等、受賞多数。
1942年 愛知県名古屋市生まれ
1960年 名古屋市工芸高等学校を卒業
名古屋市在住 小川藤一氏に1年間師事
1962年 上京 杵島隆氏に2年間師事
以降フリーランスでコマーシャルフォト及び、広告制作、TVCF、写真撮影を主な仕事とする
1969年 「平凡パンチ」(平凡出版社) ニューヨーク特集
1970年 「11PM」(準レギュラー)
1974年 「傷だらけの天使」出演
1986年 石原慎太郎「マリアナ環礁アドベンチャー」(PENTHOUSE)
1992年 「加納典明の生放送テレビ」 / 映画「トパーズ」出演
1993年 「月刊THE TENMEI」創刊(竹書房) 公称70万部を売上げる
1994年 写真集「きクぜ」(竹書房)
写真集「Phantom Pain」(竹書房)
「視姦」(竹書房/奥田瑛二共著)
「SUPER TENMEI」創刊(竹書房/荒木経惟、北野武共著)
1995年 「エッセイ 殴ったろか!」(主婦と生活社)
1996年 写真集「ナイフ -清春-」(竹書房)
1997年 SPEED写真集「SPEED」(ワニブックス)
1998年 沖縄アクターズスクール写真集「bb」(小学館)
2005年 「あらかじめ去勢された者たちへ」連載(BRIO)
2000年 週刊新潮「加納典明 天気晴朗なれど」連載
2012年 写真集「FUCK」(Akio Nagasawa Publishing)
2013年 電子書籍「誘うでない!」(かんき出版)
2014年 「FACE」(アサヒカメラ)
2016年 加納典明 写真集「NEW YORK 1969 Ⅱ」(SHUMOKU GALLERY)
小説・映画・DJ・レコード制作・TV出演など、写真界の枠にとらわれない数々のパフォーマンスを示す
-主な展覧会
1969年 個展「FUCK」(大日本印刷DICビル画廊, 東京)
この写真展が写真界の枠を超えた社会現象となり、一躍脚光を浴びる
1996年 写真展「さらばJAPAN」(フォトスペース光陽, 東京)
1997年 写真展「沖縄アクターズスクールの夏」(京都アバンティビル, 京都)
2006年 「写真家親子の肖像」展(CANON GALLERY銀座・梅田・福岡・名古屋・札幌・仙台)
2007年 加納典明写真展:加納典明とは?-生まれた時代への責任-(CANON GALLERY銀座・梅田・福岡・名古屋・札幌・仙台)
2011年 加納典明 個展「片目のツァラトゥストラ」(名鉄百貨店 クローバーサロン, 名古屋)
師匠・故 杵島隆氏との二人展「SCANDAL extra 杵島隆×加納典明」(BLD GALLERY, 東京)
2012年 「愛、そして愛。奇跡のサイレンサー」展(@btf, 東京)
2012年 キヤノン写真展「カオ」(CANON GALLERY銀座・梅田・名古屋・札幌)
2013年 個展「神威龍」(新光三越/TIVACギャラリー, 台湾)
個展「FUCK」(between gallery, パリ)
2015年 加納典明 「-18歳の静物-/TENMEI KANOH -still life-」(SHUMOKU GALLERY, 名古屋)
加納典明 「三里塚1972」(禪フォトギャラリー, 東京)
2016年 TENMEI KANOH 「NEW YORK 1969」(SHUMOKU GALLERY, 名古屋)
「GROUND ZERO N.Y. 加納典明写真展」(CANON GALLERY名古屋)
「四谷シモン+細江英公、沢渡朔、加納典明 展」(Akio Nagasawa Gallery Ginza, 東京)
2017年 加納典明 「絶夜」(禪フォトギャラリー, 東京)
「TENMEI × SIMON/加納典明×四谷シモン」(SHUMOKU GALLERY, 名古屋)
2018年 加納典明 「TENMEI KANOH -ピンクの犬-」(名鉄百貨店, 名古屋)
2019年 加納典明 「ピンクの犬/TENMEI KANOH -PINK DOG-」(弥栄画廊, 東京)
「テンメウ(TENMEI)×シモン(SIMON)」(弥栄画廊, 東京)
2021年 加納典明 「FUCK」(YUKIKOMIZUTANI, 東京)
加納典明 「PINK DOG」(弥栄画廊, 東京)
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