「おいでよ!花鳥画の世界」茨城県天心記念五浦美術館

「おいでよ!花鳥画の世界」茨城県天心記念五浦美術館

名称:「おいでよ!花鳥画の世界」茨城県天心記念五浦美術館
会期:2022年2月11日(金・祝)〜4月17日(日)
休館日:月曜日(ただし3月21日(月・祝)は開館、翌22日(火)休館)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
入場料 一般420(370)円/満70歳以上210(180)円/高大生210(160)円/小中生160(100)円
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳又は指定難病特定医療費受給者証を持参の方および付き添いの方(ただし1人につき1人まで)は無料
※春休み期間を除く土曜日は高校生以下無料
住所:〒319-1703 茨城県北茨城市 大津町椿2083
TEL.0293-46-5311
URL:茨城県天心記念五浦美術館

木村武山「群鶴(其一)」 大正13(1924)年 個人蔵
木村武山「群鶴(其一)」 大正13(1924)年 個人蔵

四季折々の花の美しい形や香り、鳥たちの愛らしいしぐさや心地よい鳴き声は、古来より人の心を潤してきました。美しい動植物をモチーフに、生命感あふれる表現がなされた花鳥画は、いつの時代も観る者を惹きつける魅力があります。東洋画の主要ジャンルとして確立した花鳥画は、日本の四季の中で育まれ、近代以降は西洋写実表現の影響や画家の個性が重要視されるなど、新たな展開を見せていきました。
 本展では、五浦の作家の一人である木村武山をはじめ、荒木寛畝に師事した荒木十畝、五島耕畝、永田春水、院展作家で現代日本画壇を牽引する那波多目功一や西田俊英など、茨城県近代美術館所蔵作品を中心とした花鳥画27点を紹介します。表現の多様さと動物や植物に向けられた画家の眼差しを通して時代を隔てても変わることのない魅力的な花鳥画の世界をご覧ください。

五島耕畝「孔雀乃図」 制作年不詳 個人蔵
五島耕畝「孔雀乃図」 制作年不詳 個人蔵
田中武「『噂』~十六恥漢図シリーズ~」 平成27(2015)年 茨城県近代美術館蔵
田中武「『噂』~十六恥漢図シリーズ~」 平成27(2015)年 茨城県近代美術館蔵
那波多目功一「寂光」 平成25(2013)年 茨城県近代美術館蔵
那波多目功一「寂光」 平成25(2013)年 茨城県近代美術館蔵
奥原晴湖「富貴飛燕 芙蓉翡翠」 明治28(1895)年 茨城県近代美術館蔵
奥原晴湖「富貴飛燕 芙蓉翡翠」 明治28(1895)年 茨城県近代美術館蔵
小林巣居人「春雪」 昭和52(1977)年 茨城県近代美術館蔵
小林巣居人「春雪」 昭和52(1977)年 茨城県近代美術館蔵
「おいでよ!花鳥画の世界」茨城県天心記念五浦美術館
「おいでよ!花鳥画の世界」茨城県天心記念五浦美術館

[同時開催]特別展示 「完成披露 旧岡倉天心邸書斎復元障壁画」
 明治38(1905)年に建てられた五浦の岡倉天心邸は、現在、茨城大学五浦美術文化研究所により管理されています。しかし、当時の建造物が全て残っているわけではなく、天心没後の改築によって、天心書斎、それに隣接する基子夫人の居室は取り壊されています。旧天心邸を知る者たちの証言によれば、かつてこの空間は横山大観、菱田春草の手による障壁画が飾られていたそうですが、今日では一部の付書院板絵(茨城大学五浦美術文化研究所蔵)を除き散逸しています。
 当館では、数年前よりこの障壁画の復元を計画し、令和2(2020)年よりプロジェクトを本格始動させました。復元に向けての足がかりとなったのは、近年発見された障壁画の小下図(個人蔵)です。障壁画は杉や竹を描いたものであったという当時の証言と、小下図のモチーフが一致し、また現存する付書院板絵とも図柄が酷似することから、この小下図が天心邸のものと推定でき、復元の大きな根拠となりました。当館では、東京藝術大学大学院教授の荒井経氏と協力しながら小下図と現存板絵の顔料分析を実施し、その結果をもとに荒井氏が障壁画を復元しました。本展では、これまでの研究成果を発表するとともに、完成した復元障壁画を初公開します。
協 力 荒井経(東京藝術大学大学院教授)

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