「工芸の表現四人展」和光ホール

池田晃将いけだてるまさ 百千雨垂細中次ひゃくせんあまだれほそなかつぎ (径4.2×高さ7.8cm) 大量の情報を力の象徴として捉え、この文明に生まれ得る装飾工芸を追求しています。広く共有されたイメージを改めて紡ぎ出し、色鮮やかな装いに変えることができればと考えています。

名称:「工芸の表現四人展」和光ホール
会期:2022年3月24日(木) ~ 2022年3月30日(水)
開館情報:10:30 〜 19:00
  最終日は17:00まで、年末年始休館
入場料:無料
会場:和光ホール
住所:〒104-8105 東京都中央区銀座4-5-11
TEL:03-3571-1808
URL:和光ホール

新里明士にいさとあきお  黒光器くろこうき (径18.5×高さ8cm)   このたびの展示ではいつもの白い「光器」ではなく、黒い磁器土を使った「黒光器」を中心に 制作しています。同じ磁器土なのですが、白と黒では光から受ける効果が全く異なっているので、制作の時に考えることも必然違ってきます。自分が一番焼き上がりを楽しみにできるような制作になればと思います。
新里明士
黒光器 (径18.5×高さ8cm)
このたびの展示ではいつもの白い「光器」ではなく、黒い磁器土を使った「黒光器」を中心に 制作しています。同じ磁器土なのですが、白と黒では光から受ける効果が全く異なっているので、制作の時に考えることも必然違ってきます。自分が一番焼き上がりを楽しみにできるような制作になればと思います。
池田晃将いけだてるまさ 百千雨垂細中次ひゃくせんあまだれほそなかつぎ (径4.2×高さ7.8cm) 大量の情報を力の象徴として捉え、この文明に生まれ得る装飾工芸を追求しています。広く共有されたイメージを改めて紡ぎ出し、色鮮やかな装いに変えることができればと考えています。
池田晃将
百千雨垂細中次 (径4.2×高さ7.8cm)
大量の情報を力の象徴として捉え、この文明に生まれ得る装飾工芸を追求しています。広く共有されたイメージを改めて紡ぎ出し、色鮮やかな装いに変えることができればと考えています。
長谷川清吉はせがわせいきち  南鐐唐花文丸蓋物なんりょうからばなもんまるふたもの (径9.4 ×高さ8.5cm)   古来から連綿と受け継がれてきた金工の技術は硬いという特性を生かし、さまざまな技術が  確立されてきました。塊を打ち伸ばし、器を成形する鍛金技法。 鏨たがね を用い、さまざまな模様を彫る彫金技法。主に武具や社寺の 荘厳具しょうごんぐ などに使われることの多い金工は、重厚で厳格な印象を与えていますが、使い方によっては柔らかく軽快な印象も与えられるものです。現代を生きる金工家として何ができるのか。自分なりの表現を模索し続ける日々です。
長谷川清吉
南鐐唐花文丸蓋物 (径9.4 ×高さ8.5cm)
古来から連綿と受け継がれてきた金工の技術は硬いという特性を生かし、さまざまな技術が 確立されてきました。塊を打ち伸ばし、器を成形する鍛金技法。 鏨たがね を用い、さまざまな模様を彫る彫金技法。主に武具や社寺の 荘厳具しょうごんぐ などに使われることの多い金工は、重厚で厳格な印象を与えていますが、使い方によっては柔らかく軽快な印象も与えられるものです。現代を生きる金工家として何ができるのか。自分なりの表現を模索し続ける日々です。
見附正康みつけまさやす  赤絵細描小紋香炉あかえさいびょうこもんこうろ (9.5×15.2×高さ12.3cm)   九谷に昔から伝わる伝統技法、赤絵細密画の技法を使い制作いたしております。建築物や装飾品、テキスタイルなど自分が好きな、美しい、カッコイイと思うものからインスパイアーを受け、自分なりの赤絵に表現しつつ、伝統技術の持つ品格も感じられる作品を心がけて制作いたしております。
見附正康
赤絵細描小紋香炉 (9.5×15.2×高さ12.3cm)
九谷に昔から伝わる伝統技法、赤絵細密画の技法を使い制作いたしております。建築物や装飾品、テキスタイルなど自分が好きな、美しい、カッコイイと思うものからインスパイアーを受け、自分なりの赤絵に表現しつつ、伝統技術の持つ品格も感じられる作品を心がけて制作いたしております。

過去から脈々と受け継がれてきた伝統と技術をしなやかに受け入れ、多種多様な表現を展開している現代の日本の工芸。
今回、漆芸、金工、陶芸の分野において、独自の制作スタイルを確立し、国内外で高い評価を得ている、30代から40代の気鋭の作家4名による展覧会を開催いたします。
漆黒に浮かび上がる繊細な螺鈿の表現を探求し、掌中に収まる電脳世界を創造していく漆芸の池田晃将さん。
“光”をテーマに、器胎にほどこした透明感溢れる模様の表現による、洗練された美を追求する陶の新里明士さん。
象嵌や透かし彫りなどの高度な技法を駆使しながら、茶道具を軸に、斬新な壁掛けやオブジェの制作を試みる金工の長谷川清吉さん。
九谷に伝わる伝統の赤絵細描で、古典と現代の感覚を併せ持つ格調高い細密描写の世界を築く陶の見附正康さん。
「美しいものから刺激を受け、自分なりの表現を意識しながら、伝統技術の持つ品格も感じられる作品を制作していきたいです。」と出品作家の見附さんが語るように、各人がそれぞれのフィールドで、素材の魅力を存分に引き出しながら、自身の理想の表現を求めて日夜研鑽を重ねています。
作品から放たれる際立つ個性、四者四様の感性が響き合い、工芸の新たな可能性に挑戦する作家たちの展観を、和光ホールでぜひご覧ください。

池田晃将(いけだ・てるまさ)
1987年 千葉県に生まれる
2014年 金沢美術工芸大学 工芸科 漆・木工コース卒業
2016年 金沢美術工芸大学大学院 修士課程 修了
2019年 金沢卯辰山工芸工房 修了、金沢市内に工房を構える
2020年 「和巧絶佳展 −令和時代の超工芸-」パナソニック汐留美術館
2021年 「《十二の鷹》と明治の工芸-万博出品時代から今日まで 変わりゆく姿」国立工芸館

新里明士(にいさと・あきお)
1977年 千葉県に生まれる
2001年 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
2004年 「非情のオブジェ -現代工芸の11人-」東京国立近代美術館工芸館
2011~12年 文化庁新進芸術家海外派遣制度研修員/アメリカ・ボストン
2020年 「和巧絶佳展 -令和時代の超工芸-」パナソニック汐留美術館
2021年 「DOMANI 明日展2021」国立新美術館、
  「No Man’s Land -陶芸の未来、未だ見ぬ地平の先-」兵庫陶芸美術館、
2020年度日本陶磁協会賞受賞
現在 岐阜県土岐市にて制作

長谷川清吉(はせがわ・せいきち)
1982 年 愛知県名古屋市に生まれる
2001年 ロンドン チェルシー美術大学彫刻科入学
2003年 同大学中退 、帰国し父 三代目長谷川一望斎の下で、鍛金と彫金の修行に入る
2014・16・18・20年
  個展 (しぶや 黒田陶苑)
2015・19年
  個展(ギャラリーEN)
2017 年 個展(画廊 光芳堂)
2018 年 個展(ぎゃらり百草)、興福寺中金堂落慶法要にて千宗屋による献茶道具として皆具を制作
2019・22 年 個展(松坂屋名古屋)
2021年 個展(GALLERY NOW)

見附正康(みつけ・まさやす)
1975年 石川県加賀市に生まれる
1997年 石川県九谷焼技術研修所卒業 福島武山に師事(2007年工房を構え独立)
2012年 「工芸未来派」金沢21世紀美術館
2014年 第9回パラミタ陶芸大賞展 大賞受賞 パラミタミュージアム
2015年 「japanese kogei FUTURE FORWARD」ミュージアムオブアーツ&デザイン/アメリカ
2016年 石川県デザイン賞受賞
2019年 第39回伝統文化ポーラ賞 奨励賞受賞
2020年 「無形にふれる」ポーラミュージアムアネックス、
   「和巧絶佳展 -令和時代の超工芸-」パナソニック汐留美術館
2021年 「NoMan’s Land-陶芸の未来、未だ見ぬ地平の先-」兵庫陶芸美術館

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