名称:特別展「春日神霊の旅 -杉本博司 常陸から大和へ」神奈川県立金沢文庫
会期:2022.01.29〜2022.03.21
会場:神奈川県立金沢文庫
観覧料金:当日一般800円(オンライン予約制)
休館日:月曜日(3月21日は開館)、2月24日
住所:〒236-0015 神奈川県横浜市金沢区金沢町142
TEL:045-701-9069
URL:神奈川県立金沢文庫
春日大社は神護景雲2年(768)に、奈良盆地の東に位置する御蓋山の麓に造営された。その祭神は第一殿が武甕槌命、第二殿が経津主命で、それぞれ常陸国(現茨城県)鹿島神宮、下総国(現千葉県)香取神宮から降臨されたとされる(いわゆる「鹿島立ち」)。すなわち春日大社は平城宮鎮護の守護神ながら、東国とも大変所縁がある。また春日大社は藤原氏の氏神とされ、氏寺である興福寺と密接な関係を持ちながら、我が国の神仏への信仰の中核を成してきた。一方、鎌倉時代以降、東国仏教の拠点となった称名寺・金沢文庫には、膨大な仏教書である聖教が伝来するが、その中には奈良ゆかり、とりわけ春日大社・興福寺に関するものが多数含まれており、両社寺の信仰を考えるうえで見逃せないものであることが知られている。
本展では、小田原市に「江之浦測候所」を平成29年に開館した、公益財団法人小田原文化財団と共催し、東国所縁ともいえる春日信仰を紹介する展覧会を開催する。同財団は、世界的に著名な現代美術作家である杉本博司氏(文化功労者、高松宮殿下記念世界文化賞受賞)の文化活動を広く紹介する財団であり、杉本氏は日本の歴史・文化にも造詣が深く、同財団には杉本氏によって収集された春日信仰を中心とする神道美術作品も多数所蔵されている。本展では、春日大社やゆかりの社寺の宝物に加え、称名寺・金沢文庫、小田原文化財団の史料や作品も紹介することにより、実は東国所縁でもある春日大社への信仰を広く紹介する。
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