名称:「工芸・Kôgeiの創造―人間国宝展―」和光ホール
会期:2022年4月2日(土) ~ 2022年4月13日(水)
時間:最終日は17:00まで
住所:〒104-8105 中央区銀座4丁目5-11
TEL:(03)3562-2111(代表)
URL:和光ホール
このたび和光では、陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形の工芸分野における重要無形文化財保持者(人間国宝)39名による7回目の展覧会を開催いたします。
日本の工芸作品は、「自然との共生」の思想が根底にあります。
自然豊かな国土が育む天然の素材をふんだんに取り入れ、人々の日々の暮らしを彩りながら大切に使われ、愛でられ、そして 日本文化の一翼を担ってきました。
今展では、技の美の頂点を極めた作家達が、伝統の技と素材を継承しながらも、今の時代を映し出す各々の美意識が込められた創造性溢れる作品の数々を出品いたします。
観る方、使う方の心に潤いと安らぎをもたらす工芸の魅力を存分に感じていただけるまたとない機会となるでしょう。
「工芸・Kôgeiの創造―人間国宝展―によせて」
この「人間国宝展」が今年で第7回を迎え、毎年4月の和光ホールの恒例行事として定着してまいりましたことは、まことに嬉しい限りです。公益社団法人日本工芸会は「協力」の立場で参加させていただいておりますが、株式会社 和光、出展作家の先生方はじめ関係者の皆様の御尽力に、心より御礼申し上げます。
日本工芸会は、毎年文化庁などと共催で日本伝統工芸展を開催しておりますが、そこで活躍された方々の中から多くの重要無形文化財保持者(いわゆる「人間国宝」)を輩出してきました。伝統という言葉からは古いというイメージが浮かびがちですが、日本伝統工芸展では、作家の皆様に単に古いものを模倣し、従来の技法を守っていこうとするのではなく、受け継がれてきた技術をさらに錬磨し、新しい創造に挑んでもらうことを目指しております。また、作り手の思いだけでなく使い手の側に立って制作することが重視されるところにも大きな特色があります。
「人間国宝展」では、このような伝統工芸技術の真髄を高度に体現している人間国宝の多彩な作品をお楽しみいただくことができます。この機会にできるだけ多くの方に、伝統工芸の正しい継承ということにも注目して鑑賞していただけると幸いです。
公益社団法人日本工芸会 理事長 林田英樹
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