「山口蓬春の古陶磁が奏でる美の世界」山口蓬春記念館

「山口蓬春の古陶磁が奏でる美の世界」山口蓬春記念館

名称:「山口蓬春の古陶磁が奏でる美の世界」山口蓬春記念館
会期:2022年2月5日(土)〜4月3日(日)
開館時間:午前9時30分~午後3時30分(入館は午後3時まで)
料金:一般 600円 (高校生以下は無料)
  団体割引 100円割引(20名以上の団体で1週間前までに予約した場合)
  障がい者割引 100円割引(同伴者1名を含む)
  連携館割引 100円割引
  ※連携館:葉山しおさい公園・博物館(大人券のみ)
  神奈川県立近代美術館 葉山(企画展の一般券・学生券のみ)
  年間入館券 1,800円
  ※当館展覧会を何度でもご覧いただけるお得な年間入館券も発売中
  (発行月から翌年の同月末日まで有効)
休館日:毎週月曜日(3月21日は除く)、3月22日(火)
主催:山口蓬春記念館・公益財団法人 JR東海生涯学習財団
後援:神奈川県教育委員会、葉山町教育委員会
住所:〒240-0111神奈川県三浦郡葉山町一色2320
TEL:046-875-6094
URL:山口蓬春記念館

山口蓬春《静物》昭和36年
山口蓬春《静物》昭和36年

昭和28年(1953)、神奈川県葉山町の山口蓬春の邸宅内に、近代数寄屋造りの名匠・吉田五十八設計による新画室が建てられます。その画室には制作の場としての空間だけでなく飾り棚が設けられ、そこには蓬春が蒐集した古今東西の古陶磁などが飾られました。「絵の材料にしようという狙いから入手しますが、しかし結局は好きだから集めるのですね」(「鴛鴦鼎談」『陶説』53号、昭和32年[1957]、日本陶磁協会)と陶磁器専門雑誌の取材に蓬春は答えています。これらの蒐集は東京美術学校を卒業した大正時代末頃より始まったといい、はじめ「中国のものが一番先に好きになりまして。」(前掲書)と中国・唐時代の立女俑を入手していたようです。その後、蓬春は朝鮮やペルシア、日本など実に様々なものに関心を向け、そのコレクションは充実したものになってゆきました。そして、それらのコレクションは作品のなかにモティーフとして登場するようになり、とくに昭和30年代には、花や果物などと組み合わせた静物画として多数描かれるようになります。蓬春は、同じテーマで繰り返し描くことで、色彩の交響的な効果を図り質感と量感を把握して物を立体的に描き出しています。そこに新しい日本画の創造を模索する蓬春のそのものの美を追求する姿勢を垣間見ることができます。
 本展では蓬春が愛蔵した数々の古陶磁を展示し、画家としての魅力だけでなく蒐集家としての側面を紹介するとともに、日本画や下図などから蓬春がいかにして古陶磁を作品に取り込んでいったのかを探ります。

山口蓬春《ペルシアの鉢》昭和39年
山口蓬春《ペルシアの鉢》昭和39年
《三彩小鉢》イラン・ニシャプール出土 9-10世紀頃
《三彩小鉢》イラン・ニシャプール出土 9-10世紀頃
《黒釉鉄絵玉壺春瓶》中国・宋-金時代
《黒釉鉄絵玉壺春瓶》中国・宋-金時代
山口蓬春《嘉靖方壺》昭和32年
山口蓬春《嘉靖方壺》昭和32年
「山口蓬春の古陶磁が奏でる美の世界」山口蓬春記念館
「山口蓬春の古陶磁が奏でる美の世界」山口蓬春記念館

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