元岡奈央 個展「Poppy Milk Party」Room_412

元岡奈央 個展「Poppy Milk Party」Room_412

名称:元岡奈央 個展「Poppy Milk Party」Room_412
会期:2022年2月15日(水)~2月27日(日)
開館時間:11:00~20:00
会場:Room_412
※会期中無休
入場料:無料
住所:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町15-8 高木ビル412号室
TEL:050-5319-8428
URL:Room_412 

元岡奈央の初個展「ポピーミルクパーティー」を開催します。この展示ではポピーミルクパーティーという名のボディーミルクを作成し、公衆浴場に見立てた会場内で活用します。タイトルのポピーミルクパーティーは、『オズの魔法使』(1939)の主人公であるドロシーがポピーフィールドで寝てしまう、という著名なシーンから着想を得たものです。
また、「フレンドオブドロシー」という言葉があります。これは広義のLGBTQの人々を指し、相手にドロシーの友人であるかどうかを尋ねることによって、敵意を避けながら性的指向を聞くために使用される独自のひそかな合言葉でした。この言葉を制作者の公衆浴場でのアウティング発覚経験に引き継ぎます。公衆浴場における性別の振り分けと裸の仲や場の解放感と安心感の矛盾、ポピーの花言葉である癒しと眠気と相容れない乳液の毒性、良かれと思って行われるアウティング行為の加害性など、これら3つの共通点を、匂いを伴うインスタレーションや掛け軸に仕立てたドローイングで構成します。
■ Zineについて
近藤銀河と元岡奈央によるzineの2号目も販売します。また2020年の秋に発行された1号目も展示します。収録される文章のタイトルは「下着カタログ」、「マンゴスチンとテンナンショウの衣替え」、「コントロールのための服/服を着るのが苦手」、「纏いたいのはミルフィーユ」、「葉巻の匂いの浴衣は使用済み下着なのか」、「コルセットと着物で紐づく体」、「服がない、クローゼットはいっぱいなのに」です。クィアZine としてジェンダー、被服や身体の話など幅広く取り扱っています。
*近藤銀河
アーティスト、ライター、研究者、パンセクシャル、車いすユーザー。
彼女は主に女性同性愛と美術の関係をテーマに研究を行い、作品を発表している。ライターとしても活動しフェミニズム、クィアの観点からの寄稿を行っている。
【Artist】
〇元岡奈央
ホームビデオからインスタレーションを制作する。下着デザインも行う。身体や物の所有権に興味を持ち骨董を集める。主に戦後の着物の収集を行う。
今後は土着性のあるクィアな制作を進める。クィアとは性別やジェンダーのマイノリティのことを一般的に指す。もしくはここではクィア当事者によって再考され、語られるマイノリティの複数の歴史や証言とする。そこで骨董の一つ一つに個人史とメディア史を導いて現在や過去のクィアの居場所を発見するインスタレーションを展開する。(公式サイトより)

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