名称:開館40周年記念企画展第4弾「牧野克次と霜鳥之彦 ―洋画家の多彩な顔―」京都工芸繊維大学美術工芸資料館
会期:2022年2月11日(月)から4月23日(土)
休館日:日曜日・祝日、2月25日(金)、2月26日(土)、3月12日(土)
開館時間:10-17時(入館は16時30分まで)
入館料:一般200円、大学生150円、高校生以下無料
*京都・大学ミュージアム連携所属大学の学生は学生証の提示により無料
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳または被爆者健康手帳をお持ちの方及び付添の方1名は無料(入館の際は、手帳またはミライロIDの提示をお願いします)
企画・主催:京都工芸繊維大学美術工芸資料館
住所:〒606-8585京都府京都市左京区松ヶ崎橋上町
TEL:075-724-7924
URL:京都工芸繊維大学 美術工芸資料館
京都工芸繊維大学の前身校のひとつ・京都高等工芸学校で教鞭をとった洋画家・牧野克次とその教え子・霜鳥克彦。二人は後に洋画家として研鑽を積むため共に渡米しました。この展覧会では二人の仕事と業績、そして京都工芸繊維大学(京都高等工芸学校)との関わりを、作品・資料を通じて示します。
京都高等工芸学校は、明治35年(1902)に設立されました。色染科、図案科、機織科という三つの学科で構成されており、染織・陶芸など京都の伝統工芸が近代化するにあたり、機械、化学さらにはあたらしい図案(デザイン)という側面でのバックアップが期待されていました。
その図案科では、ヨーロッパのあたらしいデザイン思潮を積極的に取り込む教育がおこなわれていました。そして、当時の図案科での教育で重視されたのが絵画教育でした。デザインとは、きちんとした絵画制作のうえにつくられるという方針だったからです。初代校長である中澤岩太が視察先のパリで出会った洋画家の浅井忠に教授就任を要請したのが、そのなによりの証です。
そして、浅井忠の下で助教授になったのが、大阪出身の洋画家である牧野克次でした。講師には、浅井の従兄弟でこちらも洋画家の都鳥英喜が任じられました。
牧野は、浅井忠が京都に来る直前に結成された関西美術会の中心的メンバーのひとりでした。浅井や都鳥が京都に来てからの交流の様子は、洋画家を中心に多くの作家や学者が集まった親睦会である二十日会の記録からも伺うことができます。
絵画制作を重視する教育体制であったため、図案科の学生のなかにも画家を志す人がいました。そのなかのひとりが一期生の霜鳥正三郎(之彦)です。霜鳥は、のちに京都工芸繊維大学で教鞭をとることになります。そして、牧野と霜鳥のふたりは、1906年にアメリカへと旅立ちます。
京都工芸繊維大学美術工芸資料館では、牧野・霜鳥両家のご関係者様から段階的に貴重な作品・資料類のご寄贈をいただきました。それぞれ膨大な数に上りますが、今回の展覧会ではその一端をご紹介します。
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