小企画展「花鳥風月 響き合う日本画と工芸」鹿児島市立美術館

満田天民《菜の花》1954年

名称:小企画展「花鳥風月 響き合う日本画と工芸」鹿児島市立美術館
会期:令和4年4月1日(金曜日)~5月5日(木曜日・祝日)
場所:2階(企画展示室)
観覧料:一般300円、高大生200円、小中生150円
住所:〒892-0853鹿児島県鹿児島市城山町4-36
TEL:099-224-340
URL:鹿児島市立美術館

帖佐美行《爽陽想》1983年
帖佐美行《爽陽想》1983年

 花鳥風月とは自然の美しい風物を意味する言葉です。めぐりゆく季節とともに移ろう自然の姿は、古来より日本の美術・工芸の題材として愛されてきました。本展では三つの章構成で、鹿児島ゆかりの近現代作家による日本画と陶芸、金工にみる花鳥風月を紹介します。
 第一章「花と鳥と―季節のうつろい」では、花と鳥をモチーフにした作品を、春夏秋冬をたどりながら展示します。日本画の主要な画題である花鳥画は中国から伝来したもので、近代以降は伝統的な美意識を踏襲しながら、構図や色彩などに新しい感覚を取り入れた花鳥画が模索されました。満田天民と村永定観の日本画を中心に、日本画の花鳥表現を絵付けに取り入れた藤本能道、花を愛し写実とデザインを融合した宮之原謙の陶芸、鳥たちの生命の輝きを彫り込んだ帖佐美行の金工をご覧いただきます。
 第二章「風と月と―自然のすがた」では、さざ波や水の流れ、風のそよぎ、月の光、大気や虹といった、自然の現象をモチーフにした作品が集います。岩絵具のしっとりとした質感、金属の光沢や釉薬の奥行きある色合いなど、素材によって異なる多彩な味わいがあります。
 そして、第三章「花鳥風月を超えて」では、建築や重機などの人工物と草木花の組み合わせにより、自然の美を描写するにとどまらない表現の広がりに注目します。日本画と工芸、それぞれが響き合う空間をお楽しみ下さい。
出品予定作家
〔日本画〕 満田天民 村永定観 西山英雄 駒井敏行
〔陶 芸〕 宮之原謙 藤本能道 
〔金 工〕 帖佐美行 染川鐵之助

宮之原謙《彩盛磁かざぐるま壺》1975年
宮之原謙《彩盛磁かざぐるま壺》1975年
満田天民《月》1968年
満田天民《月》1968年

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