第85回企画展「ヨーロッパ古典絵画の輝き -模写に見る技法と表現」茅ヶ崎市美術館

第85回企画展「ヨーロッパ古典絵画の輝き -模写に見る技法と表現」茅ヶ崎市美術館

名称:第85回企画展「ヨーロッパ古典絵画の輝き -模写に見る技法と表現」茅ヶ崎市美術館
会期:2022年4月2日(土)-6月5日(日)
休館日:月曜日(ただし5月2日は開館)
開館時間:10:00-17:00(入館は16:30まで)
料金:一般800円(700円) 大学生600円(500円) 市内在住65歳以上400円(300円)
   ※高校生以下、障がい者およびその介護者は無料
会場:茅ヶ崎市美術館 展示室1・2・3
主催:公益財団法人茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団
特別協力:公益財団法人大川美術館
住所:〒253-0053神奈川県茅ヶ崎市東海岸北1-4-45
TEL:0467-88-1177
URL:茅ヶ崎市美術館

原画/フラ・アンジェリコ《リナイウォーリ祭壇画》 1433-35年 木島隆康
原画/フラ・アンジェリコ《リナイウォーリ祭壇画》 1433-35年 木島隆康

イコン画、イタリア絵画、フランドル絵画の技法と表現をさぐる
ヨーロッパの古典絵画は、描かれてから500年以上経ちますが、その精緻な描写と画面の輝きは失われず、今日の私たちを惹きつけてやみません。
ヨーロッパにおける絵画の技法は、イタリア、フランドル(現在のオランダ、ベルギー)の地域で15世紀頃に完成されたと考えられています。様々な技法と画材が使用される現代の絵画表現のなかでは、ヨーロッパにおいてでさえ、古典絵画の技法は修復の専門家や研究者の間で継承され、一部の画家たちの創作に応用されているのみといっても過言ではないでしょう。近代化の歩みのなかでヨーロッパ絵画を受容してきた我が国では、こうした古典絵画を技法、材料の面から本格的に研究しようする動きはここ半世紀ほどのことで、必ずしも一般に知られているわけではありません。
本展覧会はヨーロッパ古典絵画の技法と表現に焦点をあてるものです。美術史研究に基づいて技法と表現から忠実に再現しつつも、日本の風土に合わせるために工夫、研究がなされた模写によるイコン画、15~16世紀のイタリア絵画、フランドル絵画などを展示します。さらに普段目にする機会の少ない作品の制作過程とともに、制作に使用される鉱物、顔料などの原料、道具類もご紹介いたします。オリジナルに倣った単なるコピーとは異なる、原画を再現する技術によって文化財を後世に伝える技法と表現に触れていただき、ヨーロッパ古典絵画の魅力を存分にお楽しみいただければ幸いです。

原画/フェオファン・グレーク《ドンスカヤ聖母》 14世紀末 田中智恵子
原画/フェオファン・グレーク《ドンスカヤ聖母》 14世紀末 田中智恵子
原画/ピーテル・ブリューゲル(父)《鳥罠のある冬景色》 1565年 籾井基充
原画/ピーテル・ブリューゲル(父)《鳥罠のある冬景色》 1565年 籾井基充
原画/カルロ・クリヴェッリ《マグダラのマリア(部分)》 1480年頃 十二芳明
原画/カルロ・クリヴェッリ《マグダラのマリア(部分)》 1480年頃 十二芳明
原画/ヤン・ファン・エイク《ジョヴァンニ・アルノルフィーニの肖像》 1435年頃 渡邉郁夫
原画/ヤン・ファン・エイク《ジョヴァンニ・アルノルフィーニの肖像》 1435年頃 渡邉郁夫
原画/作者不詳《神の叡智ソフィア(部分)》制作年不詳 松澤周子
原画/作者不詳《神の叡智ソフィア(部分)》制作年不詳 松澤周子
原画/ジョット・ディ・ボンドーネ《荘厳の聖母(部分)》 1310年以前 有村麻里
原画/ジョット・ディ・ボンドーネ《荘厳の聖母(部分)》 1310年以前 有村麻里

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