「平井 智 INCONTRO 陶・在伊50年 出会い」和光ホール

トスカーナの風(10×44×高さ26㎝)

名称:「平井 智 INCONTRO 陶・在伊50年 出会い」和光ホール
会期:2022年5月12日(木) ~ 2022年5月22日(日)
時間:最終日は17:00まで
住所:〒104-8105 中央区銀座4丁目5-11
TEL:(03)3562-2111(代表)
URL:和光ホール

トスカーナの風(10×44×高さ26㎝)
トスカーナの風(10×44×高さ26㎝)

陶芸家・平井 智氏が生み出す色調豊かなマジョリカ陶器は、地中海に降り注ぐ陽の光と透明な空気に包まれています。その多くは赤茶色の素地に白土を化粧掛けし、その上に模様を線彫りして、赤、青、黄、緑などの鮮やかな顔料を絵付けします。とくにセレン赤と呼ばれる赤色はとても印象的で、マジョリカの土の彩色でなければ表現できません。平井氏が描くモチーフの多くは、古いマジョリカ陶器から学んだものであり、男女の横顔、天使、蝶、花などの模様は、平井氏の感性を通して現代に再構築された、独自のマジョリカ陶器です。
本展は、平井氏の渡伊50年を記念して開催される展覧会で、在伊50年の変遷を示す作品(人物や陶片シリーズ、トスカーナ風景、花や蝶や木の葉っぱ、イメージ的なものなど)とともに、ハートと天使が合体した「飛べ、黄金の翼にのって」という新作を和光ホールの壁に150点程貼り付けます。作品名は、ヴェルディの「ナブッコ」というオペラの一節「行け、わが想いよ、黄金の翼にのって」より想起したもので、東京では初めて展示される平井氏の本流ともいうべきインスタレーション作品です。
また、旧友である深見陶治、樂 直入両氏の特別展示、イタリアを通じての友人である市野雅彦、隠﨑隆一、高橋奈己、中村卓夫、若林和恵ら5名の作品も出展されます。
平井 智(ひらい・とも)
1947年兵庫県尼崎市に生まれる
1970年大阪教育大学中等課程美術学科卒業
1971年京都市立工業試験所陶磁器研究所卒業
1972~74年ローマのニーノ・カルーソのアトリエ助手、建築陶芸を学ぶ
1972年第1回バッサノ国際陶芸シンポジウム招待参加(イタリア)
1974~76年国立ファエンツァ陶芸美術学校専攻科にて、ザウリとレオーニにデザイン、 造型等を学ぶ。
   イタリア政府給費留学生として、引き続き在籍する
1978年グロッタリア国際陶芸展 銅賞(イタリア)
1979年ファエンツァ国際現代陶芸コンペ 金賞(イタリア)、 国際陶芸アカデミー会員推挙
1981~86年“新しい陶芸”グループ参加、イタリア各地で巡回展開催、後日本巡回
1982年ファエンツァ国際現代陶芸展コンペ 銀賞(イタリア)
1987~91年多摩ニュータウンの環境造型演出を行う
1991年Abitare con Arte,Milano銀賞(イタリア)
1992~93年現代イタリア陶芸展(有田、信楽、土岐)
1995~96年アーティスト レジデンス(信楽陶芸の森)
1999年Dialegus展 ニーノ・カルーソと二人展(日本文化会館/ローマ)
2005年アーティスト レジデンス展Expo’2005愛知(瀬戸)、
   個展 ファエンツァ市民ギャラリー、ボローニャ市立考古学博物館(イタリア)
2008年“イタリアの風”二人展(イタリア文化会館/東京)
2016年Made in Japan展(ファエンツァ国際陶芸美術館/イタリア)
1986年~イタリア・日本国内にて個展 多数開催

浴室から(22×60×高さ70㎝)
浴室から(22×60×高さ70㎝)
陶片シリーズ,1(24×88×高さ41㎝)
陶片シリーズ,1(24×88×高さ41㎝)

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る